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8 - 第8話

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2025年02月25日

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「ゾムさんっ」

「ん?なんや?」

彼は何もないような顔をしている。今俺の手を握っていることを覚えているのだろうか。まぁ昔はこんな感じだったなと思い出に浸るのも悪くない。

「そういえば何してたんですか。」

待たされている理由も知らなかった俺は気になってしまう。

「あー。まあきにせんといてや。」

そらされてしまったがしょうがない。話したくないのだろうか。


「ところでショッピ。トントンと何話してたんや?」

ゾムさんは俺の方をみず、質問してくる。なんだかちょっと怒ってるような感じがした。


「特にないですよ。」

さすがに内容が内容なので言えずに戸惑う。

「ふーん」

ゾムさんは久しぶりにこっちをむいて伺ってくる。

「とっところでゾムさん。今夜泊まりに来ませんか。」

そのことを言った瞬間ゾムさんの動きが止まる。いっぱい話も聞きたいし、いっぱい話をしたい。彼をしって、今よりもっともっと好きになりたい。そう思ったから。彼はニコッと微笑む。

「ええんか?」

「なんならこのまま来ちゃってくださいよw」

「おう!そうしようぜ」

目の前にいる、美少年はいつもの大人びた美しい顔ではなく、ごく普通の少年だった。


雑談をしながら家に帰る。親の転勤で引っ越した普通くらいの田舎はまだ慣れず、自分は浮いているように感じてしまう。

「久しぶりやなあ。ショッピんち。」

彼を部屋に通す。

「ゾムさんお風呂入りますか?」

「ん!入るー。」

彼に服を貸してお風呂に行かせる。

「なんかあったら呼んでくださいね」

「はーい!」

俺は自室に戻り、布団の準備をする。

「これはあかんな…」

繋げた布団を見て、顔を赤める。

「まぁ?男同士やし?w」

見えないけど今自分の顔はきっとニヤついていて、不気味だろう。心がめっちゃ踊ってる。


「ショッピ?」


急に声を掛けられビクッとして後ろを振り返る。そこにはお風呂上がりのゾムさんが立っていた。

「ビックリした……」

「すまんすまんw」

階段があるというのになぜ足音がしないんだよ…。忍者かなんかか?この先輩。

「お風呂ありがとな。」

「いえいえ。俺も行ってきますね。」

そう言って見事に美しいゾムさんから離れ、洗面所にはいっていく。


深くため息をつく。鏡をみると顔が紅くなった自分が立っている。恥ずかしくて思わず自分から目をそらす。


ポロンッ。スマホの音がなる。俺かと一瞬思ったが、音が違った。大量に通知音がする。

「ポロポロうっさいねん!」


そう言って音の正体を、つかむ。それはゾムさんのスマホだった。


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