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よっ待って待って待って〜!!😭💕💕 第17話、めっちゃ良かった…!! 仁人くんの「勇斗先輩の気になる子」とか「柔太朗の好きな人」って考えちゃう感じ、めっちゃリアルで胸キュンと切なさが同時に来たよ…! 特に最後の「待つんじゃなくて合わせる」って柔太朗の言葉、優しすぎて泣ける…!! みんなで仁人くんの歩幅に合わせて歩くシーン、青春の尊さが爆発してた…✨ 自分夢の中さんの作品、毎回エモポイントが的確すぎるんだよな〜!!次話も楽しみにしてるよ!!🌸
ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗
💛吉田仁人
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
夏休みが始まってから、
俺たちは以前よりも
よく会うようになった。
学校がないというのに。
気づけば、
誰かがグループLINEで呼びかけて。
気づけば、
五人で集まっている。
💙『今日暇なやつー!』
❤️『俺暇やで!』
🩷『俺もー!』
🤍『暇。』
💛『俺も。』
そんなやり取りをして。
今日も俺たちは、
いつもの駄菓子屋の前に集まっていた。
💙「いやー、夏休み最高やな!」
❤️「まだ始まったばっかやん笑」
💙「始まったばっかやから最高なんやろ!」
🩷「太智、夏休み前からずっとテンション高いよね。」
💙「そらそうやろ!」
そんな太智を見て、みんなが笑う。
少し前までなら。
こんなふうに、
誰かと夏休みを過ごすなんて
考えられなかった。
💛「……。」
……それなのに。
🩷「仁人?」
突然、名前を呼ばれた。
💛「……はい?」
顔を上げると、
勇斗先輩がこっちを見ていた。
🩷「どうしたの?」
💛「……何でもないです。」
🩷「また?」
💛「またって、何ですか。」
🩷「最近、考え事多いなって。」
💛「……そんなことないです。」
そう言いながら、俺は視線を逸らした。
……気になる子。
昨日から、いや。
あの告白を見てしまってから。
ずっと。
勇斗先輩の言葉が、
頭の中から離れなかった。
――気になる子がいる。
その子はどんな人なんだろう。
勇斗先輩が、好きになるくらいだから。
きっと。
俺とは違って。
もっと――
🤍「……仁人くん。」
💛「え?」
柔太朗の声で、我に返った。
🤍「……今日、変。」
💛「……そう?」
🤍「……うん。」
💛「別に、普通だよ。」
🤍「……考え事してる。」
柔太朗は、じっと俺を見る。
💛「……してない。」
🤍「……してる。」
……この人も、なんで分かるんだ。
🤍「……勇斗くんのこと?」
💛「違う!」
思ったより大きな声が出た。
💙「ん?」
太智が、こっちを振り返る。
❤️「どしたん?」
💛「……何でもない。」
俺がそう言うと。
勇斗先輩が、少しだけ笑った。
🩷「へぇ。」
……なんだよ。その反応。
🤍「……本当に?」
💛「本当。」
俺は、そう言い切った。
……別に。
勇斗先輩のことを、
考えていたわけじゃない。
ただ。勇斗先輩の
気になる子のことを、
考えていただけだ。
……それも、変か。
💙「俺、飲み物買ってくるわ!」
❤️「俺も行くー!」
太智と舜太が、
近くの自販機へ向かっていく。
🩷「あ、俺もちょっと行ってくる。」
勇斗先輩が、
スマホを確認しながら言った。
🩷「友達から連絡来てる。」
💛「……はい。」
そして、気づけば。
そこに残ったのは
俺と柔太朗だけだった。
少しだけ。静かになる。
さっきまで聞こえていた。
太智と舜太の声も、
少しずつ遠ざかっていった。
💛「……。」
🤍「……。」
何を話せばいいのか、分からない。
でも。
不思議とこの沈黙は嫌じゃなかった。
そのとき。
🤍「……仁人くん。」
💛「ん?」
🤍「……好きな人、いる?」
💛「……え?」
突然すぎて。
一瞬、言葉の意味が分からなかった。
💛「……好きな人?」
🤍「……うん。」
俺は、少し考える。
……好きな人。
💛「……いない、と思う。」
🤍「……思う?」
💛「……分からないから。」
俺がそう言うと、
柔太朗は少しだけ笑った。
🤍「……そっか。」
なぜか少しだけ、
安心したような顔をしていた。
💛「……柔太朗は?」
🤍「……え?」
💛「好きな人。」
柔太朗は、少しだけ黙った。
🤍「……いる。」
💛「え?」
……いるんだ。
💛「誰?」
🤍「……秘密。」
💛「なんで?」
🤍「……まだ、教えたくない。」
💛「……そっか。」
また一人。
気になる人が増えた。
いや。
正確には、
気になる…好きな人が。
🤍「……いつか、教える。」
💛「……いつか?」
🤍「……うん。」
そう言って。
柔太朗は少しだけ笑った。
その笑顔を見て。
なぜか。
胸の奥が、少しだけざわついた。
「ただいまー!」
太智と舜太が戻ってくる。
💙「飲み物買ってきたで!」
❤️「暑すぎるやろ、今日。」
💙「ほんまそれな!」
少しして
🩷「戻ったー。」
勇斗先輩も、戻ってきた。
そして。俺と柔太朗を見る。
🩷「何話してたの?」
💛「……秘密。」
🩷「え、俺にも?」
💛「……うん。」
すると、
🤍「……秘密。」
柔太朗も、同じように言った。
🩷「えー。」
勇斗先輩は、
少しだけ不満そうな顔をする。
🩷「気になるんだけど笑」
💙「何々?二人で秘密の話?」
❤️「俺も気になるわ。」
💛「……別に、大した話じゃない。」
🤍「……うん。」
🩷「余計気になる笑」
💛「……聞かないでください。」
みんなが笑う。
……さっきまで少しだけ。
変な気持ちだったのに。
こうして五人でいると、
なんだか…全部どうでもよくなる。
帰り道。
太智と舜太と柔太朗が先頭を歩いていた。
💙「次どこ行く?」
❤️「まだ遊ぶ気なん?笑」
💙「夏休みやで!遊ばな損やろ!」
❤️「それはそうやけど笑」
🤍「うーん…。またゲーセンとか?」
❤️「いいね!笑」
勇斗も、その近くを歩いている。
俺は少しだけ
…後ろ。
……気づけばまた考えていた。
勇斗先輩の…気になる子。
柔太朗の…好きな人。
二人とも好きな人がいる。
……。
どんな人なんだろう。
俺が知らない。
二人の大切な人。
そう考えているといつの間にか
みんなとの距離が少し開いていた。
💛「……。」
歩くスピードが、
遅くなっていたらしい。
そのとき。
🩷「……何考えてんの?」
隣から声がした。
💛「……え?」
顔を上げると勇斗先輩が
俺の隣を歩いていた。
💛「……先輩。」
🩷「また考え事?笑」
💛「……何でもないです。」
🩷「またそれ笑」
勇斗先輩は何も言わず
俺の隣を歩いている。
……俺の。歩く速さに。
合わせるように。
💛「……先輩、歩くの遅くないですか?」
🩷「仁人が遅いんじゃない?」
💛「……俺、普通です。」
🩷「はいはい笑」
……絶対。
分かっていて合わせてくれている。
そのことに気づいて。
少しだけ…胸が温かくなった。
ふと前を見る。
柔太朗が俺たちを見ていた。
ほんの一瞬。
でも…すぐに
太智と舜太の方へ向き直る。
🤍「……二人とも。」
💙「ん?」
❤️「どしたん?」
🤍「……もうちょっと、ゆっくり歩こ?」
💙「え?なんで?」
柔太朗は勇斗先輩を睨みつけるように
後ろを見る。
🤍「……仁人くん、遅れてる。」
❤️「ほんまや。」
💙「じゃあ、待つ?」
🤍「……待つんじゃなくて。」
柔太朗は、少しだけ考える。
そして、
🤍「……合わせよう。」
その言葉に太智と舜太が、
一瞬だけ顔を見合わせた。
💙「……おう!」
❤️「うん!」
そして二人の歩く速さが
少しだけ遅くなる。
……待つんじゃなくて合わせる。
俺が無理をして
みんなに追いつくんじゃなくて。
みんなが俺の歩幅に合わせてくれる。
💛「……。」
誰かと歩く速さを
合わせてもらうことなんて。
今までほとんどなかった。
だから少しだけ嬉しかった。
俺の考えごとに気づいて
隣に来てくれた勇斗先輩。
俺の足が遅いことに気づいて
二人に呼びかけてくれた柔太朗。
そして、俺に合わせて
歩いてくれている二人。
――俺のことを、
待ってくれる人がいる。
……いや。
違う。
待つんじゃなくて…
俺の歩幅に合わせてくれる人がいる。
そのことが、
どうしてこんなに嬉しいんだろう。
夏の夕方の道を、五人で。
ゆっくりと歩いていった。