『』➩セリフ
《》➩心の声
E p i s o d e .1
〜ユンギside〜
《さむいな……雪は降っていないけど12月は寒いな……寒すぎる……》
そう思いながら車を待っていた。
?『うわーん。🗣うぎゃー』
どこからか、赤ん坊の声がする。
《赤ん坊が泣いているのか、、、》
すぐに泣き止むも思っていたがずーっと泣いている。ずーっと……
ここは人通りが少ないから誰かいたらすぐ分かる。でも周りを見渡しても誰もいない。ただ赤ん坊の声がするだけ。
《少し怖いな……》
?『うぎゃぁぁぁ……』
ずっと泣いている。
《……もしもこれが本当の赤ん坊だったら……》
そう思った瞬間頭で考えるより体が先に動いていた。おそるおそる近づくとそこには…
天使のような、小さな小さな赤ん坊がいた。小さなカゴの中に、ふわふわのあたたかそうな白い服を着て…ほっぺたは、りんごのように赤く火照っていた。
本当に天使みたいだった。
《赤ん坊が泣いている…どうすればいいのかわからない… あぁ、もしここにテヒョンやジミナがいれば…なんて思ったが、今頃は家でのんびりホットココアでも飲んでいるのだろう…》
とりあえず、赤ん坊を抱き上げた。その瞬間、赤ん坊は「ニコッ☺️」と目をすぼめて笑った。
つられて僕も笑ってしまった。
《可愛いやつだな…》
そう思っていたら、赤ん坊のリンゴみたいな赤いほっぺたに、、ふわふわと何かが落ちてきた。
《あ…雪だ…》
とても美しかった。
ここ数年、しっかりと雪を見ていなかった。12月はクリスマスシーズン&年明けの仕事がバァーっと舞い込んでくるから。
まだデビューしたての頃はメンバーと一緒に雪遊びをしていたのに… 少し悲しくなった。
気がつくと雪がどんどん強くなりふわふわよりもザァーザァーになってきた。
《赤ん坊が風邪をひいてしまう…早く帰ってこの子を温めさせないと… あっ、でもメンバーにはなんて言おうか、、、》
そうこう考えてるうちに車がきた。🚗³₃
コメント
4件
続き楽しみにしてるね
初めまして。 お話読まさせていただきました! 最高です!続き楽しみにしています!