「公式戦も終わり、魔族襲来に次は倭国編! 今回のゲストは〜〜〜〜!!」
「ヒノト、俺の出番を増やしてくれ」
「主人公のパーティメンバーなのに、役職柄、無口キャラという設定すら与えられて全く出番のないグラム・ディオールだ!!」
「ヒノト…………もう少し言葉を選んでくれ…………」
「仕方ないだろー。この話は、**『原神の仕組みがわからなくて難しい!』**って友人の為に書いてるんだから。シールド張って交代のキャラの出番が少ないのは仕方ないんだよー」
「それじゃあ……俺は岩パーティとかに入らなければ、活躍できないってことじゃないか…………?」
「いや、そんなこともないぞ。例えば、岩キャラでもアタッカーやサブアタッカーで目立つキャラはいる。例えば、初心者応援ガチャで手に入るノエルなんかは、シールドも回復もできるアタッカーだしな」
「ちょ、ちょっと待て、ヒノト……。そこまで固有名詞を出してメタい話もアリなのか…………?」
「ああ! ここでは全部はっちゃけていいんだぜ!」
「なら俺は…………レオのパーティのように、岩共鳴ができる味方がいないと……活躍の場が作れないってことじゃないか…………?」
「チッチッチ、ネタバレになるから深くは言えないけど、俺って “灰人” って分かったろ? つまり、これからいろんな属性の魔法が使えるようになるってことなんだよ。だからこそ、グラムは数多くある属性の中で、岩キャラクターのシールダーにしたんだ!」
「おぉ…………! 最早、話している相手がヒノトではないみたいだ…………! ちなみに……俺は試合会場にずっといた訳だが、上記理由からあまり姿を見せていない。色んなことが起こりすぎたこともある。頭から教えてくれないか?」
「えっ…………? あ、ここって、無知な俺がゲストに教えてもらう場だと思ってたんだけど、今回は、登場シーンの少ないグラムに俺が教える回なのね…………?」
「あぁ、よろしく頼む。こうでもしなければ、俺の出番は減る一方だからな」
「まず、四幕目は公式戦の決勝戦、レオ率いるKINGSと、最強風パーティ、ソル率いるSHOWTIMEの試合が始まるってところで始まったよな?」
「ああ、絶対に白熱するだろうと、みんなで待ち合わせたわけでもないのに、観客席の一番前の列で落ち合ったのを覚えている」
「だけど、試合が始まって直ぐに、互いのリーダーであるレオとソルに異変が起こり始めたんだ」
「パーティの中に、潜伏してた魔族がいた……ってことで合ってるよな……? 乱入ではなくて…………」
「そう、アイツらは、以前現れたセノの手下で、三年間も身を潜めてキルロンド学寮に居たんだ」
「その後、レオとソル……そして、治療を受けていたはずのカナリアまでもが魔族になった……と思うのだが、それは何故なんだ…………?」
「俺も細かくは分からないけど、リリムもリゲルも同じだけど、多分な闇魔力には**『精神を魔族化させる』という理があるんだ。闇に支配されちまうってことだな。カナリアはセノが潜伏してて、レオとソルは、パーティメンバーとして、パーティ結成からずっと微量な闇魔力**を与えられ続けてたんだと思う。それで、試合の熱を利用して一気に与えることで、魔族化に成功させたんだ」
「周到に練られていた…………と言うわけか。それと、俺はその場に居なかったんだが、ヒノトの新能力 “灰人” ってなんなんだ…………?」
「それが、説明もあまりされてなくて、改造人間って魔族からは呼ばれたけど、ちゃんと父さんと母さんの子供であることは間違いないみたいだ。発動条件とかも分かってないんだけど、恐らく、子供を作る過程で何かしらの特殊な魔法を与えられて生み出されたんだと思う」
「そうか…………それを聞いて嫌な気持ちにならなかったか…………?」
「まあ、困惑はしたよな。でも、レオとソルもカナリアも連れて行かれちまったし、セノからは正々堂々と真正面から戦争の宣言されたし、落ち込んでる暇はねぇよな……。ただ、自分に魔法が使えない理由、ってのがハッキリ分かったのは何より嬉しかった。多分、制御の関係で、子供の頃の俺には知られたらいけなかったんだろうな」
「 “灰人” の主な能力を聞いてもいいか…………?」
「まだ実感は得られてないけど、**『何かしらの条件で色んな属性の魔法が使える』ことと、『魔族の闇魔法の力を抑えられる』**の二つは聞いてるぜ」
「なるほど…………。魔王を倒したからと言って、魔族軍が消えたわけじゃない。それを読んだ上で、ヒノトと言う人間を周到に育てていた…………ということだな。最終兵器みたいでかっこいいじゃないか。ヒーローにまた一歩近付けるんじゃないか?」
「あ、やっぱそう思う!? 俺も、うわっ……って驚いた内心、特別感あったんだよな〜! まあ、こんな性格で負けない芯を育ててくれたのも、全部父さんのお陰なんだけどな…………」
「そしたら、今後の魔族軍の動きは俺も頭に入れているが、第五幕に向けて、改めて確認しておこう」
「そうだな。まず、魔法を使える学生たちは全員、国王であるグラムおじちゃんが先導して、エルフ族の国、エルフ王国へと遠征に行った。対して俺たちは、生きた英雄、先の魔族戦争で、四天王の一角を倒したシルフ・レイスさん指揮の下で鍛錬して、これから様々な武器を扱う異邦人の国、倭国へと行くんだ!」
「でも…………セノからの情報だと、現魔族軍の指揮官と風の使徒も向かっているんだろ……? 更なる死闘が繰り広げられる予感が…………」
「そうだな…………。セノとしても、対立してるっぽかったし、俺たちに勝って欲しいからこそ漏らした情報だろうけど、あまりに戦力が少ないよな……。異邦人がいるとは言え、俺たちは学生だぜ…………?」
「ハッ…………! そこでなら、俺の活躍できる場ができるという兆候なんじゃないか…………? ルギアさんにかなりしごかれたし…………」
「てか、そうだよな。俺たち剣士組がシルフさんたちと特訓してた間、リリムとロスの三人は、ルギアさんにどっか連れて行かれてたけど、どうだったんだ…………?」
「ふふ…………俺は今、自信に満ちているぞ…………。ルギアさんの特訓は、言わずもがな辛いものだった。しかし、だからこそ乗り越えた今では、第五幕で魔族軍が攻めてきても見せ場が作れるチャンスだと息巻いている程だ!」
「おぉ…………慎重なグラムがここまで言うなんて……相当にヤバい特訓だったんだな…………」
「ああ、もう二度としたくない程だ。あのプライドの高いリリムですら、半泣きだったからな…………」
「というわけで、新たな進展を迎え、展開が追いつけない人もいるかも知れないけど、こうやって、少しずつ会話に盛り込んで説明して行くから、ゆっくり着いてきてくれよな! 今は、頭のキレる魔族、セノ=リュークの策略に踊らされてるけど、指揮官が倭国に攻め入る情報を聞いた上で後にも引けない、って状況だ!」
「心強いレオ、ソル、カナリア、それに、エルフ王国へ行ったリオン、ルークはいないが、俺たちだけでも、勝ってキルロンド王国に戻ろう!!」
「そうだな! 第五幕目、更に強くなってやる!」
☆倭国編 主要キャラクター
◎引率
生きた英雄 シルフ・レイス(ソードマスター) 水
医療班長 ルギア・スティア(ファイター) 炎
◎キルロンド学寮
ヒノト・グレイマン(ソードマン) 灰人
リリム・サトゥヌシア(ウィッチ) 闇
グラム・ディオール(シールダー) 岩
リゲル・スコーン(ソードマン) 炎
ロス・アドミネ(ファイター) 風
◎貴族院学寮
キラ・ドラゴレオ(ロングソードマン) 雷
キース・グランデ(ロングソードマン) 氷
ユス・アクス(ナイト) 水
◎平民
凪 クロリエ(ソードマン) 風
アイク・ランド(ナイト) 水
◎魔族軍
指揮官 リムル=リスティアーナ 闇
四天王 風の使徒 ???
対立↓↑
四天王 雷の使徒 セノ=リューク 雷
幹部 ルルリア=ミスティア 風
幹部 シグマ=マスタング 岩
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