テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#かんとりーひゅーまんず
___________________________日帝side
年季の入った万年筆を握り締め、嗚咽を洩らす。
“泣くなど帝国軍人の恥である”
…そう言い聞かせていようが、自分の双眸から溢れる雫は止まる事など露知らず。
便箋に滲んだ涙は、万年筆から溢れたインクを滲ませて行く。
これでは潰れて字が読めない。
…涙が枯れるまで便箋に字など書けなかったあの1日。
この遺書を書き切るまでは散れぬ。
想いよ、届け。
青空は蝉の声を包む様により一層青く澄んでいた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!