(八雲紫)「ある特殊な体質を持っていたわ」
(ラウール)「体質?」
(八雲紫)「あなたたち、千衣沙が怪我してるの見たことがある?」
(阿部亮平)「そういえば……ないね……」
(八雲紫)「そうでしょう……」
(八雲紫)「なぜなら彼女は回復体質だから」
(八雲紫)「その名の通りに傷をすぐに回復出来る。どんな傷を負ってもすぐに治せる。」
(阿部亮平)「……!」
(八雲紫)「もう1つ、不老体質。」
(八雲紫)「彼女が100年以上に生き続けた理由はこれよ。」
(八雲紫)「永遠に老いない。」
(深澤辰哉)「……!」
(八雲紫)「病気もなく生きてこられた。」
(佐久間大介)「じゃあ、彼女の命はあとわずかだったよね?」
(八雲紫)「それは自然なことよ」
(八雲紫)「病気を苦しむことも無く、静かで眠る。」
(八雲紫)「彼女は死を見えていた。」
(佐久間大介)「……」
(八雲紫)「……今、あなたたちに問う。」
(八雲紫)「今の話を聞いて、会う気はなくなったのかしら?」
(ラウール)「……」
(目黒蓮)「……」
(阿部亮平)「……」
(宮舘涼太)「……」
(渡辺翔太)「……」
(向井康二)「……」
(佐久間大介)「……」
(岩本照)「……」
(深澤辰哉)「……」
(八雲紫)「……」
紫さんの話を聞いて正直、混乱してる。
千衣沙が不老?回復?初代博麗の巫女?
沢山がありすぎて目が回る。
……でも、その全ては真実なんだ。
それが千衣沙。
(ラウール)「……会う気はなくなってないよ」
(ラウール)「俺たちはもう決めたんだ。」
(ラウール)「千衣沙に会いたい。」
(ラウール)「この2年、ずっと待ち続けた。」
(ラウール)「彼女が帰ってくるまで」
(ラウール)「会ったら一言言ってやりたい」
(ラウール)「心配したよと……」
(八雲紫)「……」
(ラウール)「紫さん、お願いがあります。」
(ラウール)「千衣沙に会わせてくれませんか?」
(ラウール)「お願いします!」
(全員)「お願いします!」
(八雲紫)「……」
(八雲紫)「……分かった。」
(八雲紫)「会わせてあげる。」
(八雲紫)「そろそろ代わりの巫女を終わる時だからね。」
(八雲紫)「顔を上げて。」
(八雲紫)「よくここまで頑張ったわね」
(ラウール)「……っ」
(八雲紫)「ついてきて」
(八雲紫)「この壁の向こうは幻想郷よ。」
(八雲紫)「そこに千衣沙がいるわ」
(阿部亮平)「この向こう……」
(八雲紫)「でも、このままだと無理だから」
(八雲紫)「私の能力を使って行くわ」
(ラウール)「紫さんの?」
(八雲紫)「私は境界を操る程度の能力。」
(八雲紫)「ここと幻想郷を簡単に行来できるわ。」
(佐久間大介)「なにそれ!すごいじゃん!」
(八雲紫)「さっ、行きましょう。」
(八雲紫)「こちらよ」
(八雲紫)「どうぞ」
(目黒蓮)「……目がある……」
(八雲紫)「辛いなら目を瞑りなさい」
(目黒蓮)「分かった。」
(ラウール)「……行こう。」
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