蓮 side
涼太❤️『最近翔太とどう?困った事とか起きてない?』
お風呂場に流れる異様な空気の静寂を破ったのは舘さんだった。気を遣っているのだろうけど…
蓮 🖤『あぁ特には…強いて言えば結構向こうの都合で出来たり出来なかったり//』
俺も何言ってんだか……
仕方のない事だろう…どう考えたって翔太の方が身体の負担は大きいのだから。誘っても断られる事があるし、久しぶりに誘ってきたかと思えば大体疲れて仕事から帰ってきた時で、スリスリ寄ってきて甘えては〝しよっ〟何て言って断れば泣く始末。結局翔太のやりたい時にやるそんな日々が最近は続いていた。
涼太❤️『へぇ……うちは奥様が盛って大変だけどね///』
蓮 🖤『えっ?…そう……羨ましいなっそれが理想だけどね俺は』
涼太❤️『いやぁ〜どうかな?結構疲れてると大変よ?』
無い物ねだりとはよく言ったモノだ。愛する人から誘われるなんてこの上ない喜びだろう。まぁ阿部ちゃんががっついてんのは分からなくもないな…〝いい事教えてあげようか?〟背中合わせにシャンプー中の俺に耳元にこっそりと囁いた舘さんの吐息がくすぐったくて〝ンアッ///〟変な声が出てしまって顔が熱くなる…
涼太❤️『何?意外とあり?』
蓮 🖤『ないない//違うから…君達どうかしてるよ?』
涼太❤️『でもねぇ〜こんなチャンスはもう最後だと思うけど?どう?』
おいマジかよ風呂入るんじゃなかった〝上がります俺〟立ち去ろうとした手首を掴まれ静止すると〝まだ泡だらけだよ?緊張してんの?〟何て言って掴んだ手から本気度が伝わってきて緊張ではなく普通に怖いんですけど!大慌てでシャワーを浴びると湯船に浸かった。遅れて入ってきた舘さんは至って冷静で一家の主のように腕を広げて余裕の表情をしていた。ここから謎の耐久戦に縺れ込む。サウナがあまり得意でない二人がお風呂に浸かる事数十分、ここで上がったら何だか負けた気がしてならない。気を紛らわそうと会話を投げかけてみる。
蓮 🖤『ところで、先程のいい事とは?』
〝あぁ…〟ちゃぽんと湯船に腕が浸かった音がして身動ぐとクスクス俺の反応見ては笑っている。
涼太❤️『蓮って横向きの体位好きだったりする?』
〝はぁまぁそうですねそれが何か?〟質問に質問で返されて動揺すると〝好きみたいよ翔太…俺はあれ以来トラウマだけどね……〟ん???あれ以来?
涼太❤️『俺のトラウマ克服させてよ?君にはその責任があると思うんだ?それに亮平をさっき抱いたでしょ? どっちが主導権握るの?』
いや〜それは俺だろう…の前に、、、
蓮 🖤『俺のモノ握るのやめてもらっていいですか💢』
涼太❤️『先に主導権握ろうと思ってあはっ///』
怖い怖い…この夫婦怖すぎるんだけど、普通に扱いてきてますけど💢
蓮 🖤『待って舘さんよく顔見て俺だよ?無理でしょ出来っこないよ!』
涼太❤️『一度は亮平が好きになった人だ//それに俺の大事な翔太までお前に奪われ俺は横向きの体位ができないまま朽ちていきたくない💢』
意味不明だ…誰か助けて
亮平 side
翔太💙『うわぁ///綺麗イイ匂い♡』
子供みたいに無邪気にはしゃいじゃって可愛いんだから。色とりどりのプルメリアの花びらが浮かぶ円形のジャグジーに、はしゃぐ翔太はお風呂場の床に膝をついて指で花びらをツンツンと沈めては浮き上がる花を愛おしそうに眺めている。涼太ならどういう反応をしただろうかと思い倦ねていた。
翔太💙『亮平の方が綺麗だよ…俺にとって亮平より綺麗なモノはこの世に存在しない//ふはっ涼太言いそうじゃない?どう似てた?』
想像の上を行くこの男…そして絶対に涼太が言いそうなセリフを熟知していて少し妬いちゃう自分がいる。お腹を抱き抱えて引き寄せ鏡の前に二人立つと背中にキスを降らせた。華奢な身体の割に鍛え上げられた上半身は意外とガッチリしていて逞しい背中に頰を寄せ唇を押し付けていく。首筋に這う舌に上気した翔太の身体はピンク色に染まる。
亮平💚『舌出して翔太……ンッ//はっ上手』
初めは蓮を好きだったはずなのにいつの間にか翔太を愛し、今は涼太と添い遂げようとしてるなんて随分と都合のいい男だなんて悩む時期もあった。そんな俺の悩みを知ってか知らずかこの男は些細な俺の変化にいつも気づいて彼女会のたびに〝元気ないね?〟などと声をかけては励ましてくれた。
翔太💙『自由に生きろって俺に言ってくれたのは亮平ただ一人だよ?だから亮平も自由に自分の気持ちに素直に生きてね♡』
ほらまた救われる…俺の欲しい言葉をかけてくれる。翔太は俺にとってかけがえのない友人であり、愛した人であり、彼女会の会長さんだ。
翔太💙『涼太傷つけたら亮平でも許さないぞ!俺の大事な幼馴染だ』
亮平💚『バカ仰い💢俺の大事な人だ//あんた達なんかに負けないくらい幸せになるんだから…』
〝泣くなよ亮平…〟あんただって泣いてるくせに…二人して泣き虫は変わらない。
彼女さんの俺たちは随分と沢山の悩みを抱えてここまできた。身体のことも心の葛藤も幾多の試練を乗り越えて今がある。互いの苦労を讃えあうように抱き合い、涙を舐め拭い合う。ただ一人の愛する人に愛される為の努力や、吐き捨てざるを得なかった犠牲の上に成り立つ今の幸せを互いに知っているからこそ俺たちは二人で強くなれたんだ。
亮平💚『今日は男の子でもいいかな?』
翔太💙『いつだって男の子だよ?亮平は可愛くてカッコいい男の子だ』
亮平💚『ふふっ翔太には敵わない//』
床に跪き俺の熱塊を口に含んだ翔太は、上目遣いで俺の反応を見ながら顔を上下に動かすと先端を吸い上げるように甚振った。徐々に聳り立つ屹立が硬さを帯び大きくなると、少し苦しそうに含む翔太が愛おしくそっと頭に手を置き撫でると、モゴモゴ言いながら嬉しそうに目尻を下げた。思わずゾクゾクと肩を窄めると〝ンンンッごめん出る……あぁあっ〟我慢ならずに白濁を放つと翔太は憤慨している。
翔太💙『ゴホッゴホッ……早すぎだろっ//もっ回する〜』
亮平💚『こらっもうやめて!やだったら……ンンッやっ…気持ちいい…//』
相変わらず口淫がお上手だ事///湯気の立ち上るお風呂場に水音が響き二度目の射精を終えるとお風呂の淵に腰を下ろして休めるともう一度咥えようと近づいてきた翔太のおでこに手を当て静止した。
亮平💚『いい加減にしろ💢』
翔太💙『えっ〜もう一回いいでしょ?』
何が楽しんだよ💢〝続きは蓮としなさいよ!〟ちぇっと悪態をついて隣にちょこんと腰掛けた翔太は俺の顔を覗き込んで〝早くしようよ?〟何て最後の独身貴族を大いに満喫中の翔太に呆れ顔の俺。
涼太で十分に解れている翔太の中は、ゆっくりと侵入すると涼太の残滓が中から押し出されて白濁が股を伝って流れていく。鏡に手を付いた翔太と俺の視線がぶつかると恥ずかしそうに目を逸らした翔太のお腹に手を這わし胸の突起を人差し指と親指で擦り合わせると再び視線がぶつかり、トロンとした目と半開きの口に今度はゾクゾクっと背筋が震えた。下から上を目指して突き上げた熱塊が隘路を何度も行き来し、その度にイヤらしくぐちゃぐちゃと粘り気を帯びた音が鳴り快感に悶え鳴く翔太の声がお風呂場に木霊した。
翔太💙『亮平…あんっ激しい……気持ちイイ///』
繰り返される律動に鏡に置かれた手がずるずると下がる度に、引き上げられた身体を抱き締め突き上げる。向かい合わせになった二人は湯船に浸かると再び繋がった。温かい湯船が荒波のように激しく揺れ翔太の中を掻き回す熱塊が収まるまで行為は続いた。お風呂の淵に身体を預けたまま〝もう降参です///〟と白旗が上がると背中にキスをして仰向けに湯船に浸かった俺の上にドカッと乗っかった翔太に〝おえっ💢….テメェ気を付けろよ〟何ていつも通りのロマンチックじゃない二人のやり取りにケラケラ笑うとバスローブを身に纏いソファーの上でまったりと二人きりの時間を過ごした・・・
翔太 side
蓮 🖤『助けて〜翔太!!!』
酷い顔をして飛び込んできた蓮は、余程慌てていたのかバスローブを羽織っているものの前が空いていて変態み極まりない。亮平から〝 煩いわね💢邪魔しないでくれる?変態色々見えてるわよ!〟なんて言われて慌てて前を閉じたものの、亮平に抱き抱えられたままの俺をみるなり〝 おい💢離れろくっ付き過ぎだぞ変態〟などと言って変態の応酬をしている。
蓮 🖤『お前の彼氏どうにかしろ💢犯されるところだったぞ!』
亮平💚『あら楽しそうじゃない?』
翔太💙『何どう言う事?ねぇ喧嘩やめてよ明日は折角の記念すべき日だって言うのに…』
涼太❤️『そうだよ蓮さっさと着替えて来なさい色々と見えてますよ』
蓮 🖤『もう帰るぞ翔太!この夫婦と居たら頭どうにかなりそうだ!あっ阿部ちゃん今夜は横向きで抱かれてやってくれ!じゃあな』
お姫様抱っこで運ばれる俺は、涼太と亮平が仲睦まじくニコニコ笑顔で手を振ってお見送りして くれる姿に嬉しくなって蓮の首に掴まりながら大手を振ってそれに応えた。何故か蓮は不機嫌で〝いい加減にしなさい〟って言われて小さく蓮の胸に縮こまった。
翔太💙『そんなに怒らないでよ?開けてよ蓮…ごめんなさい…』
数時間後にはコバルトブルーの海を前に誓いの言葉を立てると言うのに蓮はずっと寝室に閉じこもったまま出て来なかった。リビングに一人残された俺は寝室の扉の前で膝を抱えて静かに泣いていた。
翔太💙『れん…』
蓮 🖤『お待たっえ?泣いてるの?どうしたの翔太』
間抜けな顔して驚いている蓮の胸に飛び込むと拳を振り翳して殴ると〝くすぐったいから辞めて〟なんて言われて何で俺のグーパンチは効かないんだ?
蓮 🖤『悪かったよ//見せたいものがあってね…一生懸命作ったから笑わないでね?』
手を引かれて寝室に入るとそこは真っ暗闇で怖くて足が竦むくらいには真っ暗だった〝待ってゆっくり歩いて怖いよ〟急に体が浮いて抱き抱えられ床に腰を下ろした蓮はゴソゴソと音を立てるとカチッという音と共に放たれた僅かな光が天井や壁に放たれそれが手作りのプラネタリウムだと気付くのに一時の間があった。
翔太💙『うっわぁー///蓮すっごい』
蓮 🖤『ベットでイチャイチャもいいけど…これから沢山の景色を翔太と見たいな…何ちゃって//結構恥ずかしいなこれ////うわっ!』
翔太💙『蓮大好き大好きだ!綺麗な景色のもとでイチャイチャしたい////』
〝ふふっそう来なくっちゃ///〟優しく背中に伸びた蓮の腕が俺を包み込んで抱き上げるとベットに運ばれ満天の星空を眺めた〝ふふっ冬の大三角形見ぃつけた!〟忠実に再現してあるお手製のプラネタリウムは今まで見たどの星空よりも綺麗だった。俺の嬉し涙を拭った蓮は〝独身最後にとんでも無い試練が待ち受けていたよ〟なんて言って俺には何のことかよく分からなかったけど蓮の頭を撫で撫でしてあげた。結局俺の身体を気遣った蓮は〝明日たっぷりと♡〟なんて言ってイチャイチャはお預けになっちゃった。
手を繋いで眠る夜。初めて蓮と一つのベットに眠ったあの日のように俺の左手を握った蓮が優しく手の甲にキスすると、温かな蓮の胸に顔を埋めて幸せを噛み締めながら目を閉じた。
コメント
8件

やっぱり一番ピュアで可愛くて好き💙🫶
結局書けなかった🖤❤️😅😅😅💦