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機動戦士ガンダムSEED DESTINY

第1話 - 蘇えるG

2025年11月02日

#AB型、蠍座、新世界

フミアキ

C.E.77……地球連合（ナチュラル）とザフトの紛争はガンダム・メンバー達の活躍により停戦協定の名の元に終結とレジスタンスの長の長女カガリの祈りと決意の説得との前に新時代の闇の胎動を迎えつつあった。地球は何度でも再生する【キラ・ヤマトの願い】、【アスラン・ザラの思想】共々パイロットの戦士が吼え猛る宇宙の詩を謳う永世和平の交渉と相まって一時的な“ソノバシノギ”を他意無き世界平和へと誘うヘリオポリスの失脚とスペースコロニーのMSとクルーへと続く鎮魂歌～レクイエムを何処までも慟哭の空に解き放つ次世代（NEXT GENERATION）を切に狂おしく終わった。アークエンジェルの戦友等はハッピー・エンドの悦びの旋律を奏で第一次G大戦の終演を表向きに演出しゆくーSEEDの運命は歯車のギアの轟音を鬩ぎ立てて明日へのロマンスを構築しては夢想の為だけのセイコウ体験に打ちひしがれて花火となり消えゆく定め、進化人‐ニューマンの責務は時の叙事詩と儚く悲しく散った戦死者の魂の帰郷をオーブ首脳国の盟約と暗躍する陰謀の糸のマリオネットの狂った果実を時計仕掛けの林檎をしゃぶるクルーゼの裏仮面に徹する自業自得の茶番劇の大舞台の袖から見守る愚の骨頂、舞姫の黒歴史を改訂したフレイとキラの間に授かりしたった一人の愛娘・ユイナは木漏れ日に抱かれて今日も眠りに着く。ずっと一緒にイヨ？パパ、ママ。東京都内のマンションの高層ビルに佇むキラは仕事を終えフレイの手料理のカレーライスを美味しそうに頬張っていたー

「抗議デモ……ブラック企業のストライキ公約。人は生まれ変われる事を亡き叔父様から教わったわーこの世界が闇に包まれようとも、文章は何時だって可愛くあの頃のままで爽やかな風をくれるもの」

キラはスマホのLINEのグループ通話の既読を確認して夕焼けに染まる橙の景色を後光を背に優しく微笑み返す。

「ガンダムが必要の無い兵器と知ったのは旧友の面影と艦長達の応援があったから、僕達はここまで来れたんだーフレイ。君を守りたい、この凄惨な時代を生き抜く為にも真愛を誓うよ」

ユイナは放課後の学校で遊んでいるに違いない。接吻を交わし、TVのニュースの報道番組のチャンネルをザッピングする……変わり続ける情勢国家がザフトの残留思念の悪意を狼煙に染め上げるー時は満ちた。上辺だけの関係、偽りの平和は揺るぎ無き決心と一抹の死を見守り九死に一生を何度でも刻む‼

「エビナ、君にも見せたかった……夏の桜は俺の瞳の中で常に耀いて離れない。戦争という名のデジャブはエゴイストのジャポニスムによって死力を尽くして天命を待ち焦がれる、ずっと」

「アスラン」

イザークが軍の駐留基地にてダンプカーの運転席から顔を出す。成長したクルーゼ隊の一同が同窓会の様に集結するーディアッカは喪服姿の黒ネクタイとスーツの第二ボタンを外し追風に前髪を靡かせながらパレードの動画のXを拡散した……核兵器の無い夢現へとフェーズは近づきつつある。

「墓標ならこの胸の中にー色褪せぬ青春の思い出が呪縛を解く粉塵を買い被り戦旗をはためかせていたいと脳裏を囁くよ。バトルファイトは俺のモノだ」

火を溢れ。住人の闘志がザフトの残留思念に灯火を付けてはコックピットのガジェット越しのモニターにバズっている。

「エモい標的のターゲットが新しき戰人と契りのライトを点灯した。俺達は二十四時間準備万端だぜ……第二次G大戦の状況をハロが教えてくれる、OK？」

インパルスガンダムの仮装兵器がミネルバからテスト走行を開始した。政府と裏社会の切り札は何処の雨空を繰り返すのだろうか、答は闇の中にー四季彩の山々が明日への架け橋をアークに描くザフトの侵攻は仮初の身の丈話を添い遂げて確約されゆく!!

「クリスマスに間に合ったなシン・アスカ……フェイクのMSの情報に騙されるなよ。敵地への散策実験ならお供するぜ」

「ヒロ。一番取りのリーダー気質の勝算なら軍歌に託されている、何事も用心に越したこと無い……脇役かぶれのパーティーなら聞き飽きた」

ミネルバ発進。目指すはルナツー一択のみ、男達の挑戦はバトンロードの栄光に宿した未来への遺産!! MS狩りはガンダムの汚名を勧善懲悪のピカレスク・ロマンのしとどに濡れた冬囲いに暖色のステージを浴びる要の時々……戦闘機が飛び立つのをヒロとシンが一瞥した矢先の事だった、崩れ落ちる牙城と寒気。ガイアガンダムが地球の火山を噴火させたーヒロはピアスを光らせ奥歯を噛む。ド派手なエンジン音が眼前と左右のモニターに共鳴する一刻の猶予も尽きた、シンは新米軍兵としてのプライド（矜持）を鋭く磨いている。

「ユウキ。俺と戦えー詰まんない事放いたら蹴手繰るぞ」

ストライクスリーの櫛引が眼鏡を治す。所詮、人の愚行ー俺達は歯車に従い散りゆく勇姿の暁に揺れる血族の証を殴り合う余興。