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機動戦士ガンダムSEED DESTINY

第2話 - ハロの戯言

2025年11月02日

#AB型、蠍座、新世界

フミアキ

ケイジの食卓に餃子が並ぶ。ミネラル・ウォーターを喉越しに流してLINEの文を無視した彼等に他意は無い、オーバーテクノロジーの素粒子状になり核融合エンジンを共鳴させてGの呪縛が何度でも魂と胸の高鳴りを呼応する、暗黙の了解が地球連合の道標の指針を羅針盤のコンパスの白地図へと再結成させてはかつての失った友情の輪舞曲～ロンドの崩壊神話に多大なる影響を与える血族の理想郷（アルカディア）をアークエンジェルの後継機戦艦・ミネルバに托す夢の片道切符となりてシンの握り拳を【掌の世界】へ懐柔したー地球の軍司令部の駐屯地にカガリが支援物資の報告会に出席した、戦況は大きく蠢く二次会の延長上の臨界点へとシフトチェンジするガンダムの罪と罰がパイロット候補生達の思惑を左右する断片のマスターピースのパズルの欠片となり天秤に掛ける【対価】と【疾駆】を交えて開戦の狼煙の産声を上げた！！

シンがインパルスガンダムのランチャーパックを換装させては艦長のマリュー・ラミアス大尉の通信を遮断した、俺は俺のやり方で生き抜いてやる。後方に続いたヒロ・サイトウがガイアガンダムのフェイズシフト装甲をモニター越しの情報端末にインストールを完了させた時、非常サイレンのコールがザフトの兵士にこだまする。艦内のアラートで第一次G大戦のOBメンバーが集う。

「あの子ったら。親不孝者の雛鳥ね、ミリアリアの写真をデータ上に算出して！」

何が停戦協定だ、軍隊は表向きのでっちあげのバトル・ファイトをマスメディアと民間人の機嫌取りのままごとを鬼畜の所業に右往左往している。マリューはザフト軍に入隊の拇印を押さざるを得なかった、その場しのぎの究極の選択。誰しもが内に抱えるディレンマの抱擁。シンとヒロはユウキと交戦中、人が人である限り戦争は終結しない。ナチュラルとコーディネーターの軋轢は加速度を増して自由と平和の双剣を尖らせるー

「Gの重力でも洗脳が利いているークルーゼ隊か、新聞の報道なんてガセだらけ。地球のSDGsが中東とアメリカの犬っころのご機嫌取りってか」

ヒロの無線が入る。マリューが右舷被弾と叫び乗務員に指示を煽ったが最後……激しい閃光が視界を包んだー闇の復活⁉ 啓司のアビスガンダムが地球軍の紋章のマークをクシビキのMSを追い越してゆくー

「血族の進化がアイツの選択肢と新しい性への回帰を実現させた、差し詰めダーウィンの進化論に水を差すダヴィンチコード」

ストライクスリーのメインエンジンが彼の意識を結合させた。櫛引はギアサードを実行してはビームライフルソードを掲げ大剣を振り翳す、似た者同士のGの衝撃が二人を分かつ戦火の大地に蘇えるガンダムの交戦を栄え出したー

「久しぶりだなクシビキ。手前ぇナチュラルの微温湯に浸かってんのかー天国のアクセルが疼き出した頃合いだぜ、破壊衝動をコピーして言え」

ニュートロンジャマーはブリッツガンダムの後継機としての一軍の使命を全うする冥王星・プルートの傘下に泳ぐ若者達の世界進出を意味していた。ユウキ対ヒロの燃え盛るMagmaの決意がミネルバと戦闘機の群れの中に弾幕と硝煙の匂いを恣意的に煌めき出す、最早語る言葉非ずー

「五月蠅え。ケイジ、神様なら次のシンパシーは何だ？母艦を打てー隙だらけだ」

バトルファイトの鐘が高鳴る。戦況は地球軍の悠貴、伊藤VSザフトのシンとヒロの爭いの渦中にあった。マリューがメガ粒子砲のスタンバイを急かすー空は雨が止んで快晴の晴れ間の太陽光の輝耀が戦士達の漁火に舞い込む。二対二のガンダムメンバーの交戦が母なる惑星を巣立つルナツーへと生き急ぐ水星の交信を抹消したいと誰しもが谷口の残留思念に全批判をしたー

キラとアスランがエビナの墓を掃除した。線香の灯火を立てて静かに手を合わす。青空の向こう側では未だに両軍と中立国・オーブと今は無きヘリオポリスの基地の残骸の揺蕩う夢現が僕達を手招きしているに過ぎない、車で駆けだしたー

「愛妻家も良いがGの遺志を捨てずに空元気のままか。一生の友はパイロットを逸脱したぞ、祈りの道を説け」

「仕事なんて慣れさ。ハロなら必要の無い核兵器の汚名返上を背負ってくれる、君には感謝してるよ」

「俺じゃ無いだろう、エビナは幸せな余生を送った。隔てる壁などあるものか」

「……君は本当に頼もしいよ。軍の頃とは打って変わって精悍な横顔になったね、独身貴族なのが不思議さ」

風は運ぶ。かつての友情とあの日のままの光景をー東京の街は文章の神愛を見守る平和な都市を街頭ビジョンとプロジェクションマッピングに乗せてアイヲウタエと迷宮入りの余生を楽しむ……美しき哉。

「ナチュラルの奴等に刻んでやる、進化人の正義の意思と絆の力をーガンダムは滅びない‼ 大尉、ソードパックの放出を……」

大気圏突入まであと一時間。ルナツーが呼ぶ宇宙の詩が惹かれ合う引力と斥力を戦況に勇者の篝火が奇跡を何度でも起こす‼

「シン。敵なんて弱ェーガンダムを捨てろ、俺達なら血族の旅路を戦旗に翻すことを提言出来る」

「キラ・ヤマト＝谷口文章だ」

三、二、一……櫛引と伊藤がカプセルの中に帰還するー熱源探知まで数分。マリューの通信の声が耳元に響く、バックパック換装完了‼

「偶には振り返って見ろ。あれが俺達の母星ー自然の脅威すら貧弱だ、ニューマンは限界を超えた」