テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
芙月みひろ
280
#世界一の殺し屋
ぐら🐹💛🐈⬛
4,733
1,551
#記憶喪失
「君と僕だけの帰り道」
(僕:晴人、君:美春)
(晴人目線)
僕は君のためならなんだってする。
最近、君のことが好きになって来ている自分がいる。バレたくないし、たぶんバレたらドン引きされる自信しかないから。だから今は秘密にしておく。
「晴人ー!おはよー!」
「ん、おはよ〜」
僕らの朝はこんな感じでいつも始まる。
今日も美春はとても元気で、僕の心の中に温かい光を差してくる。2人で微笑み合う。
僕らはいわゆる幼馴染だ。年中さんから一緒で今年でとうとう高校生。そんなに頭も良くないから、勉強をあまりしなくていい高校を選んだ。もちろん、2人とも同じ高校だ。
すると顔面真っ青にした晴美が近づいて来た。
なんとなくわかるぞ。
「…はやとぉ、課題わすれてもうたぁ、」
「はいはい。課題ね。はいどうぞ。
ついでに一緒に提出しといてや。」
「っ、、!ありがとっ!」
これも見慣れた光景だ。美春はいつも、というかだいたい課題を忘れる。ちなみに僕はまだ真面目だから課題をしてくる。美春が忘れた時に貸せるようにっていう意識もすこしあるけど。
(美春目線)
なんかね、最近晴人がすごくカッコよくて見えるんだよね。なんでだろ。幼馴染って関係だからあんまり意識したことなかったんだよね。
あっちは私のことどう思ってるんだろう、、。
そんなことを考えながら、カバンの中身を漁っていると、、オワッタ、、課題家にある、、
「…はやとぉ、課題忘れてもうたぁ、」
「はいはい。課題ね。はいどうぞ。」
こんな風にいつ言っても、課題を貸してくれるし、怒んないんだよね。いっつもクールな感じでみんなとあんま喋んないけど私とだったらずっと喋ってるしなぁ、、、。
ありがとうと感謝を伝えて自席に戻る。
(晴人目線)
美春はいわゆる陽キャだ。僕は正反対で陰キャという立場に立っている。入学してから1ヶ月くらい経ってるけど、美春は学年のメンバーはだいたい友達になったらしい。おそろしいコミュ力…まいりました…(何が?)
だから、いろんな人に昼ごはんも誘われるし、一緒に帰ろっていうのも多く誘われてるらしい。でも、そういうときは必ず断って僕と一緒に帰ってくれる。そうゆうとこも好きだ。
「美春〜、今日部活休みやしもう帰る?」
「あっ、晴人。その、今日は、帰れないのっ」
おっと、こいつなんか隠してんな?
目が泳いでる。ちょっと一歩踏み出してみるか
「美春、なんか隠してるでしょ、怪しい。」
「うぇっ⁈なにがなにが?」ワサワサッ
ほ〜らね、もう様子がおかしい。なんか、ゴキブリみたいな動きしてるし、落ち着け。
「何年美春の隣に居ると思ってんの?
そんぐらいわかるからちゃんと聞かせて?」
(美春目線)
うわわわわっ…そんな目で見るのはずるいよっ。優しい目で、ちょっと変声期を経て少し低くなった何千回も聞いて来た声で、安心させると決めたような顔で、メロすぎるだろ。
「いやでもっ、今日だけ!今日だけだから!」
ほんとは誘って来たその子、あんまり好きじゃないけどちゃんと行かないと結構しつこいんだよねぇ…
「いやいや、顔見たらわかるから。
そいつらの場所だけ教えてくんない?」
晴人は少し距離を、縮めてくる。
なんだこよ優男は。くっそぉ。こういうとこが好きなんだよね。…あれ?好き…?なんで…?
顔が熱くなった気がした。これは嘘がバレた時の焦りか、それとも別のトキメキか、今は考えたくない。
「じゃあ、お願いしようかな。」
私は事情を隠さず晴人に説明した。
(晴人目線)
美春の話よると、相手は不良の皮を被った男子2人組らしい。
そいつらは、(たぶん美春のことが好きなんだろう。)昼休み、食堂に執拗に誘ったり、帰りを3人で帰ろうと何度も何度も誘って来たりするらしい。しかも放っておいたら、次の日に、無視をされたり、悪口を言われたり、物をパクられたりと、散々らしい。
聞けば聞くほど、僕の中で何かがふつふつと煮え繰り返った気がした。そいつらにきちんと言わなきゃ行けない。
美春は僕のものなんだって。
(美春目線)
晴人は怒ったら人格がめちゃくちゃ変わる。
一人称も僕、から俺になるし、口もめちゃくちゃ悪い。まぁ、そんな晴人はいつもとは違うからギャップ萌えがすごいんだけどね。
これであいつらが近づいてこなくなったら良いけどなぁ…。
(晴人目線)
美春によると、そいつらは篤樹(あつき)と、かなとって言う名前らしい。そんなアホの名前を覚えるために脳みそ使いたくないけど。
「…なぁなぁ、君らが、篤樹とかなと?」
篤樹「んだよ、誰だおまえ。」
かなと「あ!俺知ってるぜ!
たしか美春と仲良いやつだった!」
(篤樹はA、かなとはBで行きます)
A「で?そんなくそ陰キャくんが俺らになんのようかなぁ〜?」
「…お前らさ、もう美春に関わんな。」
B「あ?なんでだよ?俺らが仲良くしてあげてんだぜ?しかもちょっとエロいし…」
A「お前、笑笑それは言い過ぎ笑笑」
僕は、ぼくの中の何かが切れた音がした。
「ふざけんなよ!!」
A.B「⁈⁈」
「美春が!嫌がってんだよ!わかるか?
あっでも、お前らは自分のやってることがいじめかもわからない馬鹿だからわかんないかな?笑笑」
A「んだよてめぇっ!」
B「くそ陰キャがよ!黙っとけよ!」
2人が殴りかかってくる。すぐに頭に血が昇るんだろう。僕はするりと避けた。2人が地面に激しく転ける。周りの奴らがくすくす笑った。2人とも顔が真っ赤になっている。いい気味だ。
「じゃあ、これ以上僕らに近づかないでね。
ちなみに、美春は僕のものだから。」
(美春目線)
えぇっ?今、美春は僕のものって言った?
聞き間違いかな。え、じゃあ両思いってことじゃん。どういうこと?心臓バクバクして止まんないし、顔がめちゃくちゃ熱くなってる。
「美春、大丈夫?」
「…ふぇえっ⁈晴人?もう終わったの?」
「あぁ。こてんぱんにしてやった笑
ちなみにやられたことはちゃんと先生に言いなよ?僕も一緒に行くから。」
「あっ、、ありがとう!」
なんでだろう、ドキドキしてる。笑った顔もかっこいいな…私は恋をしているのかもしれない。しかも幼馴染と両思いなんて…!これから毎日、ずっとドキドキしちゃうよ…!
(晴人目線)
こいつ、顔真っ赤だけど大丈夫かな。
まぁ、助けられたし僕としては満足かな。美春が他のやつに取られないようちゃんと僕が守らなきゃ。
「じゃあ、もうそろそろ帰ろっか。美春。」
「うん!そだね!
てかは、晴人照れてる?顔赤いよ?」
「それは美春じゃないの?」
「いやいや、晴人もなんか赤い!」
「夕日のせいでしょ。」
「あ!嘘ついてる!
この子、嘘ついてますよーー!」
「なんだよこの子って笑笑笑笑」
2人で帰路に着く。溶けそうに赤い夕日に照らされながら肩を並べてお互いの家に向かう。
「「これがずっと続けば良いなぁ」」
コメント
2件

わぁっ!そんなに評価してくださることに感激です‼︎ めちゃくちゃ嬉しい…!ありがとうございます!もう私の好きな恋愛を詰め込まさせていただきました!読んでくれてありがとうございます❤︎
読了しました!「幼馴染で両片想い」、しかも晴人がクールなのに美春のことになると一変して「俺のもの」発言するギャップが尊すぎました…! 不良2人を蹴散らすシーン、めっちゃかっこよかったです。美春の「メロすぎるだろ」って心の声に激しく同意。夕陽の帰り道、この2人の距離がこれからどう縮まるのか、続きが気になります! ぱらりらりさん、素敵な作品をありがとうございます🤍