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「何で…!何で紗奈はいつもいつも!」
フランは紅霧異変以来の怒りを見せてみた
理由は単純
紗奈が自分以外の生物と話していたから
『ご、ごめ…っ!いたっ…!』
「ねぇ、何で今日お姉様と話してたの?何で霊夢と一緒にいたの?なんでなんでなんで!」
「私、大人しくしてろって言ったよね?お利口に錠まで付けてたのに、何で取れたの!」
そんなの言えるはずがない
「もうみーんな嘘つき!お姉様も咲夜もパチェも紗奈も!」
「何で紗奈は私のモノなのに皆奪うの…?なんでなんで…?」
フランはそう言うとお気に入りのくまさん人形を今にも握り潰すほどの力で抱きしめた
『…フラン、ごめん…。私、フランの事もっと考えられなかった』
「そうだよ…!そうだよ!何で紗奈は私が苦しんでいるのに平然と他の生き物の所へ行っちゃうの!」
紗奈を睨めつけるその目は狂気に満ちていた
「もう皆大っ嫌い…お姉様も…咲夜も…パチェも…」
「だけど紗奈には嫌われたくない…っ」
フランは紗奈に狂愛とも取れる愛し方をしていた
理由なんてそんな物はない
恋なんてそういうのが日常茶飯事だ
「嫌われたくないよぉ…私の傍から離れないでよ…!」
フランはそう言いながら泣きじゃくる
『…大丈夫だよ、フラン。私はフランの傍から離れないよ』
『ずっと…ずぅっと…』
「…本当?」
フランはそう言いながら目をキラキラと輝かせた
「ふふっ…。ありがとう、紗奈…」
フランは自分の腕で涙を拭く
「私の傍から…離れないんだよね?」
『うん…そうだよ』
「ふふっ。…あっははは!!」
『…ふ、フラン…?』
フランはそう言うと狂ったように笑う
「だったら…紗奈の足を折って一生歩けなくして…それから…」
フランが独り言の様にボソボソとそう言う
「ずぅっと…一緒にいてくれるんだよね?」
「死ぬまで…死んでからも…ずぅっと一緒だよ…」
ーEND