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はぁ 神
はい神〜。
「ささ、鏡花ちゃん。前に座って」
「あ、ありがと、ございます……」
「ふふ、そんなに緊張しなくてもいいんだよ」
今のところは上手くやれている、と思う。
殺気も上手く隠せている。
「……鏡花ちゃん、何が食べたい?」
「ゆ、湯豆腐……」
「あぁ、好きだってね。言ってたよね」
「……え?」
吃驚してる。まぁそりゃそうか。
「鏡花ちゃんは睦月で三十五人も殺めたんでしょう?凄いね」
「っ?な、何故、其れを……」
「何故って?其れはね、
私の母親が丁度真ん中の……三月の頃、君に殺されたから、かな」
「……っ!!!?」
あ、一寸警戒した。まぁ、これから解いて行くし。
「大丈夫、君をもう恨んではいないよ。第一、私の母親は死んでもいいような人間だった。逆に殺してくれて有難うという感じかな」
これは真実だ。私は泉鏡花にまた違う恨みがある。
「そっ、そんな……っ、ごめんなさいっ、ごめんなさいごめんなさい」
「そんなに謝らないでよ。私が悪いみたいじゃないの」
「はっ……す、すみません」
そう云って泉鏡花は微かに頬を赤く染めた。
嗚呼、うざったいな。あの子も、産まれてきていれば……
「いいんだよ。私はもう君を恨んでいないと言っているでしょう。謝らないでよ」
「す、すみませ……あっ」
「ははっ、謝らないでってば。有難うって言ってよ」
「あ、有難う、ございます……」
気持ち悪い。
「うんうん。やっぱり有難うの方が気持ちいいね」
大嘘をついた。その口からそんな事言わないでくれ。気持ち悪い。
「じゃあ、湯豆腐頼もっか」
「え、い、いいん、です、か……」
「いいんだよ。私の勝手だから。私は私の為にやっているの」
これは本当。此奴のことなんて考えてない。けど
此奴に金を使うのは、なんか、厭だな。