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一気に頭の中が真っ赤になる
自分が発する激しさの中にあっては理性は吹っ飛ぶ寸前だ
しかししばらくすると抱きしめた細い体が凍えているかのように小刻みに震え出す
柚彦は鈴子の耳の後ろに唇を押し当ててやわらかな肌を味わった
めまいのするような切迫感を感じながら唇を彼女の首筋に這わせ顎に・・・頬に・・・・口づけをした
拒む気配は感じられない・・・・
それに勇気づけられ、柚彦は自分の唇を顎から唇へ移動させた
望んで止まなかった彼女の柔らかい唇に、自分の唇を押し付けやがて舌で口の中をこじあけた
彼女の反応はためらいがちで
唇の動きにも迷いが感じられた
抱き合っているしなやかな体の動きにも、どこかおずおずとした様子が残っている
自分の腕の中で細い体がバランスを崩しかけているのを感じ、思わず柚彦は彼女のヒップをつかんで自分の方へ引き寄せた
さらに熱く唇を重ねようとした次の瞬間、彼女が柚彦の体を押しのけた
「ダメ！」
という言葉が聞こえた気がするが、あまりにも小さな声だったので、柚彦は本当に目の前の彼女が発したのかどうか確信が持てなかった
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