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私が目を覚ますと、レイゼン様に抱きしめられていた。
「レ、レイゼン様…?」
私は確かゼクス様の城に行ったはず…
そして、紅茶に眠り薬を混ぜられて…
だけど、確かに今私はレイゼン様の腕の中にいる。
「そなたが何故ゼクスの所へ行ったのかは問わぬ…
だが…
もう行くな…」
「も、申し訳ありません…!
レイゼン様には秘密があり、それを教えると言われて…つい…」
「それは、いずれ俺の口から言う。」
レイゼン様はきっぱりとおっしゃった。
そうよね…
やはり、他人などにレイゼン様の秘密を聞いてはいけない…
レイゼン様が私を抱きしめる腕を解いたので、私は席に座り直し、夜の外の景色をぼんやりと見ていた。
そして、その時…
恐ろしい事に気づいてしまったのだ…!
そう、窓には私の顔が映っているが、レイゼン様だけ映っていなかった…
ヒィッ!
レイゼン様は…そう…
“吸血鬼”だったのだ…!
私は真っ青になったが、ここで騒ぎ立てるのはまずいのもよく心得ていた。
何も知らないように振る舞わなくては…!
「どうした、キャメラ?
まだ、顔色が悪いようだが…?」
レイゼン様が気遣っておっしゃる。
「へ、平気ですわ。
まだ、眠り薬が残っているのかもしれません…」
「そうか…
ファフィット城に戻ったら少し眠ると良い。」
レイゼン様は私の頬に手を這わすと、そう言った。
に、に、逃げなくては…!
実家…
そうだ、とりあえずは実家に…!
そう思った。
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