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焦った犯人は女連れでは逃げられないと思い、悪態をつきながら麗奈をブラックの方へ突き飛ばした
二人ともバランスを崩しながら、麗奈はブラックに抱き止められて床に転がった
一発も撃てないまま逃亡しようとした犯人は、このタイミングを待ってましたとばかりのレオの渾身の回し蹴りをくらい、床に体を叩きつけられた
そして同時に持っていた銃を落としてしまった、それをさらにレオが遠くへ蹴り上げる
そこから一度に同時のことが起こっていた
訓練を受けたSWATプロ集団が二人の強盗犯を取り押さえた、強盗犯は大声で毒づいている
次から次へとSWATチームが目に見えぬ速さ、で部屋のあらゆる場所を調べている、人質も解放された
店内に拘束されていた客はみんな震えあがり、子供は母親にしがみついてべそをかいている
彼らは部屋のあらゆるところを調べ、気を失っている犯人達を拘束し、店の前に駐車している護送車に乗せるのに忙しい
救急隊員チームが部屋になだれこんできた、レオの指示でそのうち１チームは怯えきった客の所へ向かった
「あなた・・・大丈夫？」
しっかりブラックに抱きしめられている麗奈が、震えながらブラックにしがみついてる
「救急隊員！！」
麗奈の頭上・・・高いところでブラックが怒鳴った
「何をぐずぐずしている、この女性は人質にとられてたんだぞ！今すぐこっちへこい！」
大きな機械をもった救急隊があわてて駆け付ける
「さぁ・・その方を調べますから、脳震盪を起こしていないか確認しないといけません 」
口ぶりからすると救急隊員は苛立っていた
「いや！ブラック！離れないで！」
麗奈は慎重にどこか傷がないか調べようとしていた隊員の手を払いのけた
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