『ん……?何ここ、何処……?』
目が覚めると、私は見知らぬサーカスのような所にいた。
何だか体も動かしづらく、肌がマネキンのように白く透き通っている。
頭を整理させようと必至に思考を巡らせていると、何やら人が集まってきた。
『ケイン、この子はNPC?それとも新入り?二日連続で新入りが来ることなんてあるの?』
『新入りだ!人が一気に増えて嬉しいよ!』
私には訳の分からない会話。ぼーっと話を聞いていると、なにやら歯茎のような物がこちらに飛んできた。
『ここは、アメイジングデジタルサーカス!老若男女全員が楽しめる場所だ!君のその姿は…マネキンがモチーフになっているようだね!』
『あめいじんぐでじたるさーかす……?どういう事?マネキンって一体なんのこと…?』
腕を触ってみると、肌とは違う硬い感触がした。多少の柔らかさはあるけど。
『あ、そうだ。私変なヘッドセットを着けてここに来たんだ、だったら外せばもとに戻るはず……』
頭を触ってみると、あるはずのヘッドセットが無い。髪の毛を引っ張ってみても、何も感じなかった。
『フッww見てよポムニ、皆ここに来てやる事は一緒みたいだね』
紫色の背の高いうさぎが笑っている。
『当たり前でしょ、ここから出るための正しい判断よ』
ピエロのような女性も、苦笑いをしている。
『ええ、と………出口は何処?』
平然を装って訪ねてみる。
『あ…、あのね、落ち着いて聞いてほしいんだけど、私達も此処から…』
人形のような女性が、なだめるように近づいてくる。それを遮るように、声が響いた。
『無理だよ。ずっとここにいるんだ。昨日も同じ事を言ったけど、あそこに居るキンガーが、1番古株かなぁ』
『彼の言う通り。新しいお家と体にようこそ』
____訳が分からない。
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