「シャツ越しの鼓動」
私から視線をはずした 晴(はる)さんは、さっきからなにか考えているようだった。
晴さんの顔は赤く、どうしたんだろう……と思いかけて、はっとした。
おそろいがほしくて、勝手に色違いのものを買ってたなんて話して、もしかして引かれたのかな……!
「ごっ、ごめんなさい、変なこと言って!そ、その。だれにも言うつもりはなかったんです。ただ私のお守りみたいなものっていうか」
「同じものを持っている」と半分見つかったようなものだし、隠すのもどうかと思って言ったけど、反応に困っているのかもしれない。
不安でおろおろし始める私に、晴さんは私を見て、小さく首を横に振った。
「……違う、嬉しかったよ。そんなふうに思ってもらえて」
「え……」
「俺も美穂(みほ)が修学旅行の間、どうしてるかなって思ってた。……あの時、美穂の男友達が―――准(じゅん)が一緒なのも気になって、**********
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