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痩せた理由



私の友人に田中君という、太っちょさんがいるんだけど、実はここ一週間くらい講義を休んでいた。

しかし今日、田中君は以前の大きな姿とは見違えるように、痩せた姿で現れた。

「あ、あのね⋯⋯斉藤さんに、話があるんだ」

田中君はもじもじと恥ずかしそうにしながら、そんなことを言ってきた。

そして私は昼休みに、田中君と学食で待ち合わせすることになった。



「あ、あのさ⋯⋯斉藤さんって、今日が、誕生日だった、よね」

「うん、そうだよ」

もじもじと体を揺らしながら、「こ、これ!」と差し出したのは、綺麗にラッピングされた小さな箱だった。

「もしかして誕生日プレゼント⁉︎」

「そう⋯⋯う、嬉しい?」

「うん! 田中君ありがとう」

「そ、そう。間に合ってよかったよ」

私は田中君に二人きりで話したいと言われた時には、てっきり告白でもしてくるのかと思っていた。そのためにダイエットして、自分の容姿に自信をつけてきたのかとも思ったが、どうやら違ったらしい。

「開けていい?」

「う、うん」

中にはいっていたのは、可愛らしいピンク色の石鹸(せっけん)だった。

「わぁ、かわいい」


【解説】

田中は自分の脂肪を使い石鹸を作り、それをプレゼントした。

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