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◆翌日の夜
部屋は静かで、いつも通りのはずなのに――ひどく落ち着かなかった
ソファに座っても、ベッドに寝転んでも、
胸のあたりがざわざわして息がうまく入らない
(……何なんだ、これ)
突然、スマホが光った
【蓮、寝た?】
ただ名前が出ただけで、胸がすっと楽になる
自分でも驚くほどに
【まだ。ちょっと眠れない】
そう送ると、すぐに返ってきた
【会いたいの?】
心臓が跳ねた
否定する気も起きなかった
【会いたい】
その四文字を送った瞬間、
なぜか気持ちが楽になった
⸻
15分後、 チャイムの音がしてドアを開けると、
佐久間は息をわずかに乱していた。
「蓮……来たよ」
嬉しそうでも、安心したようでもある顔
「蓮、ちょっと不安そうだったから…… 放っとけなかった」
靴を脱ぎながら、
そのまま目黒の胸に額を押しつけてくる
抱きしめてほしいと訴えるような甘え方
目黒は自然に腕を回していた。
その瞬間、佐久間の目が揺れた。
「……蓮、もしかして……
俺がいないと、しんどい?」
図星すぎた
けれど、否定できなかった
「……多分
佐久間くんの声聞くと、楽になる」
その瞬間、佐久間の目が揺れた
強い独占欲と、嬉しさと、
そしてどこかで「ようやく」という安堵まで混じったまなざしだった