テラーノベル
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ソファに座ると、佐久間は目黒の膝の間にすっと入り込んだ
背中を預ける形で座り、
目黒の腕を自分の胸に回させる
まるで「抱きしめて」と無言で要求しているみたいだった
「……落ち着く?」
佐久間が尋ねる
目黒はゆっくり腕に力を込めた
「うん ……佐久間くんがいないと、なんかダメだわ」
それを聞いた瞬間――
佐久間の息が止まった
そしてゆっくり振り向く
「蓮……それ、俺に依存してきてるよ?」
耳に落とされる低い囁き
ぞくりとした
「……かもしれない」
本気で、そう思った
佐久間がそっと目黒の頬に触れた
指先が熱を帯びて震えている
「……嬉しい…蓮 が、俺じゃないとダメって言うの…… ずっと聞きたかった」
その言葉に胸を掴まれたように痛む
けれど、その“痛さ”すら心地よかった
もう後戻りできない
⸻
佐久間がソファから立とうとすると、
目黒の手が勝手に服の裾を掴んでいた
「……まだ、行かないで」
自分の声がこんなに必死だとは思わなかった
佐久間は驚いたように振り返り、
次の瞬間、ゆっくり笑った
「……蓮、かわいすぎ」
そう言って目黒に近づき――
額をそっと合わせながら囁いた
「いいよ、蓮が が落ち着くまで、一緒にいる」
その瞬間、
目黒はようやく息ができた気がした
佐久間の存在が、
心の呼吸そのものになりつつある
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