良仔は朱未と事前打ち合わせをした。何故彼女が美大の教授を知っており、招待状を貰ったか。現在の職業は言いたく無いのでどうしたら良いか、話した。朱未は「簡単よお!あたしは創作のアクセサリーのお店をやってるの。バイトに来て貰ってる事にすれば!」「ホント!じゃあお願いします。」そういえば朱未は変わったネックレスやバングルを付けていた。
於:大日本美術大学の校舎内会議室。
「こんにちは」「いやあ、どうもどうも来てくれて有り難う。」「こちら友人の朱未さんです。」「どうも九曽田です。どうぞ宜しく」「今日は良仔さんに誘われまして、宜しくお願いします。」教授と朱未は挨拶をした。狭い会議室だが、グルっと壁沿いに等間隔で油彩が架かっていた。一部のスケッチに良仔のイチゴショートケーキを食べているデッサンがあった。「良仔ちゃん良かったじゃない。すごく信憑性が有るよ。」朱未がそう言うと、教授は「ハハハハ、信憑性も何も目の前で食べてたからねえ」「でもそれがデッサンになったなんて信じられない」と良仔が言った。しかしわかり易いのはそのぐらいで、後は美術の知識が無いため、二人とも解らない。
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