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謎の声が聞こえてから数日たった。あれは一体何だったのだろうか。
と言うか、精神安定剤飲んでなかったせいで自分が自分じゃなくなってきてる。
………まあ、本当の自分は精神安定剤飲んでない時の自分なんだけどね。
「今のうちに精神安定剤飲まないと……」
ゴクゴク
「はぁ、ギリギリセーフ、ってか、毎回俺飲み忘れるの何なん!?」
そう一人言を言っていると……
『ありゃりゃ、飲んじゃうんだ』
という声が聞こえた。
「…またお前か」
『え、口悪くね?』
「そりゃあ、君の事が嫌いだから」
『えー、君に会おうと思ったのに残念だなー』
絶対残念そうじゃねぇ……と思いながら無視し続けた。
『……ねぇ、話聞いてる?』
「……」
『今弟がいないから話し相手になってよ…』
知るか。
「よし、学校に行くか」
『無視しないで!?』
学校───
「おっはー!」
「「「おっはよー!」」」
いつもの戦隊が挨拶してくれた。やっぱり良い仲間だ。
ガラガラガラ
すると、見たことのない少年がやってきた。
俺のクラスだろうか?でも、そんなやついないよな……
「あ、ゆら、卒業式ぶりだねー」
「あ、ゆきなり…さん」
え、ゆら!?
あ、因みに、ゆらっていうのは、毎回学校に来ない訳ありの不登校だよ。俺はゆらに会うのは初めてだけど。
「えっと…………あの…」
「あ、アオイ!ちょっとこっち来て!」
「え、何~?」
何か呼ばれた。
「彼は闇野アオイ。ちょっと中二病キャラだけど、良いやつだから仲良くして」
「キャラじゃないんだけど!?」
何故か俺が先に自己紹介された…
「アオイ、この子が二階堂 遊喇(にかいどう ゆら)。仲良くしてね」
「あ、うん、よろしく」
「よ、よろしくお願いします…」
結構おとなしめな人だ。まるであいつと違って………
『…ずっと言ってなかったけど、考えてることわかってるからね?』
「うわっ!?」
「!?バタッ」
俺が急に声をあげたせいでゆらが倒れてしまった。
「あれ、ゆら!?」
「急に声あげたらだめだよ!体弱いんだから…」
「あ、ご、ごめん……」
「いてて、いや、大丈夫、数十秒心臓止まるだけ」
いや、全然大丈夫じゃない……
「とりあえず、俺が学校案内させるから、アオイは準備しといて」
「あ、うん」
そういって、ゆきなりとゆらは廊下に行ってしまった。
「…………ねぇ、ビックリしたんだけど」
『ごめんごめんー☆』
「絶対に殺す」
『え』
そういう冗談を与えといた。
「それで?何?」
『そろそろ決断したかなーって』
「あー、あれね」
『うん』
俺は、友達と一緒に死にたいのか、それとも、一人で死にたいのか。迷うところだ。
「まだ決まってない」
『あー、そっかー、まあ、多分今日中に決まるよ、そういう運命のような気がする』
「……あっそ」
キーンコーンカーンコーン
「あ、なっちゃった」
『あー、まあ、頑張れ!』
「おい!?」
急に男の子の声が聞こえなくなった。まあ、それはそれでいいんだけど、心臓に悪い。
早く家に帰ってゲームしたい。
休み時間───
おかしい。何だかおかしい。
自分が何考えているか分かんなくなってきた。
俺は一体何をしたいんだろうか。でも、この症状、俺にしか分かんない症状、これが何なのかが分かる。
何でだ?!ちゃんと精神安定剤は飲んでる………いや、違う。もう慣れちゃったんだ。薬物乱用みたいになっちゃってて、もうあの量じゃだめになっちゃったんだ。
「……はは、人を簡単に信じるんじゃなかった」
そう言うと、目の前にゆらがきた。
「………アオイ、さん?」
「…あれ、ゆらじゃん」
俺はもうどうでもよかった。でも、最期の最後に誰かと話せるならそれで良い。
「アオイさん、顔、暗い、です」
「………そうかな?」
「はい」
ゆらってこう見るとただの美男子何だよね……本っ当羨ましい。絶対すぐに彼女できるし。
「…アオイさん」
「なに?」
「生きたいですか?それとも、死にたいですか?」
「……え?」
急に選択ができた。それは今の状況だったら死にたい。今すぐにでも死にたいよ。
「因みに、俺は今すぐにでも死にたいです。」
「!」
「俺、本当は普通の男の子になりたかったんです。だけど、こんなに身体が弱かった。親も身体が強ければ家を嫁げたのにって言っています」
「………」
俺はゆらの言葉が心に刺さった。俺は何でこんなんで死にたいって言ってんのかって。ゆらの方が絶対に大変だろって。
「でも、俺、メンタルだけは強くてですね……虐められてても言い返しちゃうんですよね」
「すご……」
でも、絶対大変だったんだろうな…身体的に。
「でも、アオイさんって見た感じ繊細ですから、俺みたいな経験があるとあっさり自殺しそうですよね」
「……煽ってる?」
「あ、煽ってませんよ!でも、俺は心配なんです」
俺は思わず涙が出た。今日初めて会ったのに。大親友がいるような感じで……
「な、どうしたんですかっ?」
「ううん、何でもない、でも、決断した」
「そ、そうですか」
ゆらは一回悲しい顔をさせてから、
「あなたが望むなら、望まない結果でも俺は責任をとりません」
と言った。
「分かってるって」
俺はこれを最後に休み時間でゆらと話さなかった。
屋上───
「ねぇ、本当に今日はどんなに大切でも飛び降りるの?」
「勿論」
俺ときよはもちろん屋上。そして、今日が命日。
「………それじゃあ、逝くよ」
「……父上、母上、先に逝きます。親不孝でごめんなさい」
そうきよが言ってから俺は飛び降り───
「なぁんてね!」
「!?」
きよが俺より先に飛び降りた。俺の手を握りながら。
きよの目はいつもよりキラキラしてて、綺麗だった。
そして、そのまま二人がぐちゃぐちゃになる。はずだった。
「とめろおおおお!!!」
あつひろとりんとがおさえてきた。
「あつひろ!?りんと!?」
「ありがとう!二人とも!」
何の事だと思い、三人に聞いてみた。
「「「そりゃあ、アオイが死ぬなんて許せないから!」」」
その言葉に耳を疑った。俺の事を大切に思ってくれてる人がいたのだ。
俺は涙が出た。もう辛く考えなくて良いのだと。
「三人ともっ、ありがとう……!」
俺は、三人を抱いた。
でも、心の傷は消えない。2度と。
ハッピーエンド……?
見てみてー!題名にバッドエンドって書いてあるのに、こっちではハッピーエンドだよー!
えっと、これには意味があるんですけど、皆さんで考えてほしくてですね、はい(は?)
この物語、見てくれる人が少ないけど、どうか!どうかここだけでも良いからコメントを!してくれ!(でも、絵が…)そこは黙ろっか?
次はハッピーエンドか………(意味深)
「あーあ、死ななかったか」
俺は、画面を見ながら言う。ここで死んでくれたら俺的には嬉しかったからだ。
「でも、不幸はどんどん溜まってるからいいけど」
どうせ皆には分かんない。
「次はぁ、この子かぁ……
バレない虐めをされている子、その子、小学校の時もいたなぁ…奇跡だねぇ、さて、下準備をしないとな」
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