「ん、ぁ、……っ、あべちゃ……」
喘ぐたびに、震える身体が跳ねた。
指を深く挿し入れられ、ぐっ、と一点を押し上げられるたび、びくびくと腰が跳ねる。
「あっ、や、あっ……あ、そこ、だめ、っ」
慣れない前立腺への刺激に、自分でもどうしていいかわからないほど乱れていた。
頭の中が真っ白になり、気づけば、張り詰めた自身を無意識のうちに布団に擦り付けてしまっていた。
「佐久間……ちょっと、我慢して?」
低く甘い声で、阿部ちゃんが囁く。
優しく腰を掴まれ、ぐいと引き上げるようにして、布団から離された。
「ぁ、や、やだ……きもちわるい、」
涙ぐみながら身をよじる俺を、阿部ちゃんはたしなめるように腰を支えた。
「ちゃんと俺が、気持ちよくしてあげるから」
そう言って、またゆっくりと指を動かし始める。
ぬるぬると粘る音と、俺の甘い喘ぎ声が部屋に溶けていった。
「ぃや、あっ、あぁっ……!」
ぐちゅぐちゅと、前立腺をぐりぐりと撫で回されるたび、腰が勝手に跳ね、理性は簡単に吹き飛んでいく。
張り詰めた先端からは、じわじわと先走りが滲み、快感だけが体を支配していた。
「ほら、もうちょっと我慢して……気持ちよくなれるから」
阿部ちゃんの優しい声に、小さく泣きながら、必死で布団にすり寄ろうとする身体を抑えつけられたまま、快感に身を委ねた。
その夜、何度も何度も、前立腺を押し上げられて、泣きながら果てた。
全部、阿部ちゃんの腕の中で。
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