ノベル
二次創作・夢小説
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夜の終わりに君を抱く
1話から読むSnow Manとして多忙な毎日を送る岩本照と深澤辰哉。
長年の仲間であり、信頼できる相棒だった二人。しかし、ある夜を境に関係は変わってしまった。
疲れた夜、寂しさを埋めるように触れた手。
熱を帯びた視線と、理性を奪うほどのキス。
「もう、ナシな?」
「……わかってる」
そう言いながらも、何度も繰り返してしまう関係。
理由なんていらなかった。
お互いに満たされない何かを埋めるように求め合い、夜の終わりにはいつもお互いを抱きしめ合っていた。
だけど、朝が来るたび、後悔のような寂しさが残った。
"夜が終われば、ただの仲間に戻る"
そう決めたのは二人なのに——。
なぜか心は、どこまでも深く絡まっていく。
"この関係に名前をつけてしまえば、もう戻れなくなる"
アイドルという立場、ファンの存在、メンバーとの絆。
全てを壊すわけにはいかないと分かっているのに、なぜか、互いを求める衝動だけが抑えられなかった。
"割り切る"はずだったのに、
"関係が壊れる"ことを怖がるようになった。
「……照が、他の誰かと笑ってるのを見るのが、こんなに苦しいなんて思わなかった」
これは、終わりの見えない夜を彷徨う二人の物語。