TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する





「……お願い、元貴……早く……」




息を荒くしながら、涼ちゃんが懇願してくる。


それは、普段のステージ上の優しい彼とはまるで違う。

手足は震えていて、脚の付け根には熱がこもり、

目隠しも拘束もしていないのに、完全に“支配されている”顔だった。


元貴は、そんな涼ちゃんの姿をしばらくじっと眺めていた。

スマホの画面に指を添えたまま、操作はせず、

ただ、涼ちゃんの声、息、仕草を目でなぞっていた。





「……ねぇ……なんで、止まってんの……?

これ以上、焦らされたら……おかしくなる……っ」



「ほんとに?」



「……っ、ほんとに、だよ……。

わかってんだろ……っ、今の俺、限界……なんだって……」



「だったら……そのまま、イってみて?」



「……は?」



「触らなくても、手を貸さなくても、

ローターだけで、イけるってこと証明してみせてよ」





涼ちゃんは息を呑んだ。

そして、下唇をかみながら、首を小さく振る。





「……そんなの、無理だって……」



「でも、もう何回も、腰震えてる。

……さっきも、リハ中、何度か、出しかけてたろ」



「……だって、それは……元貴のせい、だから……」



「じゃあ俺がスイッチ入れるたびに、

君の“全部”が反応してるってこと、見せてよ」





涼ちゃんの頬がほんのり赤く染まる。

そして――諦めたように、小さくうなずいた。




「……いいよ。

もう、どうなってもいいから……

俺のこと、見てて……」




元貴は静かに、スマホ画面をタップした。

操作レベルを、一段、二段――そして三段階上げた。





「……っ――、あ、く、ぅ……ああ……っ!」





涼ちゃんが壁に手をついて、背を仰け反らせる。

膝がかくんと折れかけ、太ももがピクピクと揺れる。





「う、そ……これ、やば……っ、まじで……止まんない……っ」



「音、すげぇ拾ってるな……

服の下、震えてんの、こっちまで響いてくる」



「っ……お願い……もう、見てるだけとか、やめて……っ」





元貴は静かに立ち上がった。

スマホをポケットにしまい、涼ちゃんの背後に回る。





「じゃあ――ご褒美、あげなきゃな」





涼ちゃんの肩に手をかけ、壁際に押しつける。

ローターのスイッチは入れっぱなしのまま。





「ずっと我慢してたもんな。……偉かったな、涼ちゃん」



「も、元貴……お願い、早く、入れて……っ、欲しくて、もう……」







🍏mga🍏短編集🍏#1

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

240

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚