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8 - 煙草〈knut〉

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2024年05月17日

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⚠注意⚠


『ご本人様とは一切関係ありません』

『ご本人様への迷惑行為もお止め下さい』


微腐要素、カップリング要素を含みます。

※R指定無し


キャラ崩壊・話し方崩壊 注意


相棒組です。


地雷の方、読みたくない方、 苦手な方は

ブラウザバックをして下さい











それでも良い方だけどうぞ











━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔ut視点〕

ut「ふ〜…。」


ベランダで綺麗な月を見ながら、煙草をふかす。


??「お、ut煙草吸ってるん?それなら俺も吸おうかな。」


そう言ってそいつはベランダに出てきて、自分のポケットから煙草を取り出す。俺の隣に立ち、ライターで火をつけると、そのまま俺と一緒に煙草を吸い始める。

あ、煙草は20歳になってからやで。


??「はぁ〜、うめぇ。」

ut「knも吸いたかったんか。」

kn「ん、ちょっとだけな。」


涼しい風が抜ける。なんで男二人ベランダで煙草を吸ってるのだろうかと思う。


kn「あ、なぁut。」

ut「ん?どうした ?」

kn「コンビニでアイスでも買いに行かん?」

ut「お、いいねぇ。丁度食いたくなってた。」

kn「やんな。じゃあこれ吸い終わったら行こか。」

ut「おっけ〜ぃ。」


暑い様な、涼しい様な、そんな曖昧な季節でもアイスは食べたくなるものだ。それに今日は涼しい風は吹いてはいるが、なんせ気温が高かった。余計に食べたくなってしまうのも頷けるだろう。

俺達は煙草を吸い終えるとポケットにスマホと財布と家の鍵だけをいれ、コンビニに向かった。


kn「あっつ〜。外出て歩くとあっちぃな。」

ut「そらそうやろ。さっきまで冷房効いた部屋におったんやから。」

kn「はよコンビニつかへんかな〜。」


呑気にそう話をしていると、目的地の明かりが見えてくる。やっとついた。暑い。急いでコンビニの中に入り、各々アイスを物色する。


kn「どれがええかなぁ。」

ut「俺このソフトクリームの奴にしたろ。」

kn「お、ええなぁ。うーん…。あ、そんなら俺は分けれる奴とこのラムネの某アイスにしたろ!」

ut「えぇ、二つも食うんか?」

kn「一個は分ける用やわ。」

ut「ふーん。」


アイスを選び、レジに向かう。購入をし終えてコンビニを出た瞬間にバリバリと袋を開けて食べ始めた。


ut「早〜。」

kn「お前も早よせんと溶けるで。」

ut「せやな…。」


俺もソフトクリームの入っているカップを開け、食べ始める。この気温の中で食べるアイスは格別だ。火照った体に冷たいアイスが染み渡る。


ut「うめぇ〜!」

kn「ほな帰ろか。」


アイスを食べながら家まで向かう。歩きながらは少々食べ辛いが、溶けてしまっては元も子もない。仕方なく食べ歩きで帰るのだった。


kn「ん、ut。」

ut「え?なに、くれるん?」

kn「うん。」

ut「おぉ、ありがと。」


knが分ける用にと買っていたアイスをくれた。俺にくれる分やったんやな、そう思うと少し嬉しくなった。

二人してそのアイスを食べ始める。こっちはかぶりつくタイプではないので食べ歩きにはピッタリだ。

また暫く歩いていると、公園が見えた。甘いものを食ったからか、なんとなく吸いたい気分になってくる。


kn「あ、公園あるやん。寄ってかん?煙草吸おうや。」

ut「ん、ええで。」


knも同じ事を思ったのか、公園で煙草を吸おうと誘ってきた。丁度吸いたくなってたから有難い。公園に入り、喫煙出来るスペースを探す。珍しい喫煙所のある公園だったので、俺達は喫煙所に行って一本嗜む事にした。


kn「はぁ〜…。アイス食った後の煙草はうまいな。」

ut「今日暑いもんな。」

kn「ホンマにな。風が吹いとるとはいえ流石に暑いわ。」


そう言いながらknは早々に煙草を吸っている。俺も一本吸おうと思い、ポッケに手を突っ込む。

…ない。そういえば俺入れてたっけ?

家を出る前の記憶を思い出す。

スマホと、財布と、家の鍵…だけ……。

俺はどうせすぐ帰ると思って煙草は家に置いて来てしまっていた。ちゃんと持ってこれば良かったと後悔し、knの方を見る。だが、此方を気にする素振りもなくずっと煙草を吸っている。

お前二本目だろそれ。一本だけじゃなかったんかい。

俺は小さく溜息をつき、二本目が終わるのを待つ。それに気づいたのか、knが一本煙草をくれた。


kn「なんやut、煙草持ってきてへんのか?」

ut「…すぐ帰る思って忘れたわ畜生。」

kn「アッハッハww そんならそうと言えばよかったんにw そんなら俺の一本やるよ。」

ut「ホンマに?ええのん? 」

kn「戻ったらちゃんと返してな?」

ut「おけ。ちゃんと返す。一本くれ。お願いします!」

kn「ほらよ、一本だけやぞぉ?」

ut「元々一本だけ吸う言うてたやん。兎に角ありがとう。」

kn「ええよええよ。」

ut「感謝ァ…!」


一本だけ貰った俺はすぐに火をつけ吸い始める。うまい。


ut「はぁ〜…うま。」

kn「そらよかったな。」


だがたった一本だけだったので、すぐに吸い終わってしまう。後は家に帰らないと吸えない。それに、一本貰った分を返さないといけないのもあったので、早々に帰ることにした。


ut「もう充分吸ったやろ。はよ帰ろ。暑いし煙草返さなかんし。」

kn「お前が吸いたいだけちゃうんか?」

ut「そんな訳あらへんやろ。はよ帰るぞ。」

kn「わかったわかった。」


足早に帰宅し、急いで煙草とライターを持ってベランダに出る。


kn「そ、そんな吸いたかってん?」

ut「一本吸ってしまうともう一本欲しくなってしまうんや…!」

kn「あーそう?まぁええわ。一本返せ。」

ut「はい。えー、さっきはありがとうございました。」

kn「うむ。」


二本取り出し、一本はknに返し、余ったもう一本を吸い始める。

ぼーっと空を見てみると、出掛ける前と変わらずに綺麗な月が昇っていた。


ut「月が綺麗やな。」

kn「そうやな。」

ut「はぁ〜…。寝るか。」

kn「めっちゃ急やな。」

ut「急に眠くなっただけや。お前も寝ろ。」

kn「しゃーねぇなぁ。ほな寝るか〜。」


灰皿で煙草の火を消した俺達は涼しい部屋へ戻り、それぞれ寝支度をしてベッドに潜り込んだのだった。

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コメント

1

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わあ…エモい…! 月が綺麗ですね、ってさり気なく告白してしまって恥ずかしがってる…とかだったら可愛いですね…

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