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「お邪魔するね、愛莉」
「えぇ、ゆっくりしてって頂戴。遥」
今日は2人で企画を考えるために遥が私の家に来ることになっていた。
「愛莉って本当に猫好きだよね」
「あら、どうしてそう思うのかしら?」
私はいたずらっぽく言った。
「もしかして、いじろうとしてる?」
「どうかしらね〜」
「ちょっと愛莉?」
遥は「やれやれ」とでも言うように腕を組んだ。
「…あ、何か飲み物持ってくるわね」
「別にいいよ。少ししかいれないし」
「いいのよ、ちょっと待ってて!」
私はそう言い、その場から出た。
「…ん?日記…?」
私―桐谷遥は愛莉の机にあるノートを手に取った。何が書いているんだろう。そう思ってページを開こうとした瞬間、
「ちょっ、遥!?」
タイミングが悪く、愛莉が戻ってきた。
「ごめん、愛莉。何が書いているんだろうって思っちゃって」
「びっくりしたわ…それは私の秘密ノートなの。絶対に見ないでちょうだいね?」
「うん、分かった」
私はなにか胸に引っかかる感じを隠して愛莉と企画を考えた。
こんもあ!
今日は遥にこの日記を見られそうでちょっと冷や汗が出ちゃったわ。
あの3人には絶対に見られたくないものだから…隠し通さないとね。