⚠注意⚠
・捏造!
・ノベル初心者!
・ご本人様とは関係ございません。
・nmmn作品!
・参考元 wt様🏥
【優しい幻覚】
僕が病院に戻った時、病院はもぬけの殻だった。
kr「実験体に逃げられた…」
俺は諦めかけていた。もしこのまま病院に残ってでもいたら、俺が次のモルモットになってしまう。
kr「…っ!」
俺は一直線に走り出す。
一刻も早く、逃げなければ死ぬ。
そう本能が言っている。
今、病院には俺以外誰もいない。
そう頭の中で思いながら、ボタンを押す。
kr「ハァ…ハァ…」
乱れた呼吸を落ち着かせながら、壁によりかかる。
ピーッ!
kr「…!」
やっと出れる。そう思った。
-陽性のため、シャッターを開けることはできません。-
kr「なっ…!?」
理由もわからず、驚き立ち尽くしていた。
この病院にはもうワイテル病はないはず…。
nk「だめだよきりやん。あいつらと一緒に逃げようなんて…。」
なかむの声で俺は我に返り、振り向く。
そこには、いつものにこにこ顔のなかむが立っていた。俺は諦め、なかむにすべてを話した。
kr「ごめんなかむ…。俺が実験体を逃がしたせいで、俺らの夢が…。」
nk「いいよ。それより疲れたでしょ?僕、帰りにケーキ買ってきたんだ!一緒に食べようよ!」
…俺の思っていた返答とは真逆だった。
やっぱり、親友は信頼すべきだ。
逆に信頼できていなかった俺が憎い。
…ただ、1つ気になる事がある。
kr「なぁなかむ。実験体が逃げ出したってことは…その…警察にも話は行くんじゃないか…?俺等は何人も人を殺してる訳だし…。」
nk「そんなん、捕まえて実験体にしちゃえばいいじゃん!そしたら研究の効率も上がるし、一石二鳥じゃん!」
彼の狂い方はいつも通りだった。
そうだ。確かにそうだ。警察なんて気絶させられればすぐに実験体にできる。
kr「確かに!そうじゃん!なんで思いつかなかったんだろw」
nk「きりやんたまに抜けてるもん〜w」
ワチャワチャ…
正直、俺はもうダメだと思っていたが、それは大きな間違いだった。
彼と一緒に楽しく過ごせるのなら、俺らの夢なんてどうでも良くなった。
…俺は今、1つの狭い檻の中で…
馬鹿みたいな幻想を観続ける。