すの短編

好きだ、という言葉を人にまっすぐに伝えることが苦手だ。だけど言葉にしなくてもしょっぴーの好きはわかりやすいよと恋人の目黒に言われた。

💙なんでわかんの？

🖤距離感でわかる

💙距離感？

🖤しょっぴー、いつも俺のそばにいるじゃん

💙あーそういうこと？

言われてみればそうかも。

目黒に限らず、メンバーには心を許してるからよく近くにいる気がする。

先日、目黒に康二とあんまりくっつかないでと注意された。

💙あれは康二が

言い返そうとしたら、キスで口を塞がれてしまった。

🖤俺ってやきもち焼きなの

💙知ってる

🖤でも、しょっぴーも隙だらけだよね

ゆっくりとベッドに押し倒され、目黒は腹のあたりを撫でてくる。

くすぐったい。

犬は服従すると、こうやってお腹を見せるんだよ、と囁きながら。

🖤しょっぴーは俺に服従してるんだね

💙してない。俺は先輩だぞ

🖤先輩の前に、可愛い恋人でしょ

目黒のストレートな愛情表現に、時々戸惑うけど、嬉しくないわけじゃない。

俺は目黒の服の袖を引っ張って、隣りに寝かせた。

💙少し眠い

🖤一緒に寝る？

💙うん。寝よ

目黒が俺を抱き寄せて、二人、目を瞑った。

深夜遅く。

窓から朝陽が射し込むまで、俺たちは一緒に微睡んだ。

おわり。