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だ、、大集結だ笑
トラちゃん、あなた無自覚鈍感ヒ"ッチになってるわよ…。 (あらすじ通り出てくる"みんな"頭のネジ外れてるからね)
模索するも、クロノアさんとぺいんとの雰囲気はあまりいいと言えたものじゃなかった。
「ぺいんと、クロノア先生のこと苦手なん?」
「苦手じゃなくて嫌い」
「クロノアさん、ぺいんとのこと苦手なんですか?」
「苦手なんじゃなくて、好きじゃない」
と同じような回答が返ってくる。
職員会議でクロノアさんはいないし、部活で忙しいぺいんとを図書館で待っていたけど今日は司書さんが早めに閉めるとかで追い出されてしまった。
仲良くなれそうなのに、なんでこんな仲悪いんだろうと首を傾げるばかりだ。
クロノアさんは基本的に俺のこと優しく抱いてくれるけど、ぺいんとの名前を出すとあの時みたいに荒々しくなる。
ヤキモチ?と思って、嬉しかったりもする。
ぺいんとはぺいんとで昔からしてる触り合いをしてくる。
2人には他の人には言っちゃダメだと言われてるから、誰にも言ってない。
なんだか2人から必要とされてるみたいで、共有する秘密みたいなのが嬉しくもある。
こんな俺のことを、と思うと依存にも似た感覚にダメだと思いつつもそのまま2人に委ねてしまう。
「うーん…」
だからこそ、2人が仲良くなってくれたら俺はもっと…。
……もっと?
「……なんかよくないこと今、俺、…」
考え事しながら歩いていたら角から曲がってきた人とぶつかって尻もちをついてしまった。
「うっ⁈」
「!!、…ごめん大丈夫?」
「いえ、すみません…俺こそ余所見してて…」
見上げると見たことのない人が心配そうに俺に手を伸ばして立っていた。
「……立てる?」
「大丈夫で…っわ、」
その人に腕を引かれて立つのを手伝ってもらってしまった。
「ご、ごめんなさい」
「いいよ俺こそ迷っちゃってたから。な、職員室ってどこ?」
紺色がかった髪と深い青色の目。
クロノアさんとはまた違うタイプの穏やかな感じの爽やかイケメンだ。
「え、あ俺でよければ案内しますけど、今は職員会議してるかと…」
「マジ⁈やばっ!俺それに出んといけねぇんだ!」
「え⁈じゃ、じゃあ急がなきゃ…!こっちです!」
廊下は走るなと先生に言われてるけど、言う先生はいないし理由が理由だ許してくれると思う。
その人の手を引きながら小走りして職員室へ急ぐ。
「ここです…ッ」
「うわぁ、マジで助かったわ」
にこりと笑う顔に俺も笑顔を返す。
「いえお役に立ててよかったです」
転勤してきた先生だろうか。
女子生徒からモテそうな見た目の人だ。
「お尻大丈夫か?結構思い切り尻餅ついてたけど」
さわ、と自然な流れで撫でられてびくりと肩が跳ねる。
「ひゃ…ッ」
クロノアさんによって簡単に感じるようになってしまった身体は小さな声をあげさせてしまった。
「あっ、…ごめんなさいッ、変な声…」
「うんや?気にしねぇよ。んじゃ、案内ありがとな。……トラ」
「いえいえ!……って、え、今名前…⁇」
にこっと笑ってその人は職員室に入ってしまって、いろんなことが置き去りのまま俺は立ち尽くした。
「あの人、なんで俺の名前知って…?」
一部の人がたまに呼んでた俺の愛称。
「⁇⁇」
何か引っ掛かってるような。
なんとなく忘れてるような。
「あ!いたトラゾー!」
廊下の向こうでぺいんとが大きな声を出して俺を呼んできた。
慌てて人差し指を立てて静かにするようジェスチャーする。
「バカ、職員会議中だぞ…」
「あ、ワリ」
「今日は早かったんだな」
「まぁな。…トラゾーは職員室になんか用あったんか?」
竹刀を抱え直すぺいんとに手を出す。
「人案内。ほら、持つよ重いだろ?」
「ふぅん。あんがと、なんか彼氏の荷物持つ彼女みてぇ」
「バッ……親友でも持つだろ」
歯を見せて笑うぺいんとの肩を小突いた。
「ふかぁい親友だもんな、俺ら」
「⁇、うん」
大親友ってことだよな。
「帰ろーぜ」
空いた手で俺の竹刀を持ってない方の手を握って引っ張って廊下を歩く。
「なんか高校生にもなってこんな仲良すぎなんって変じゃねぇかな」
「俺とトラゾーには関係ねぇよ。周りのことなんてどうでもいいし、トラゾーは何も気にしなくていい」
「ん?うーん…、うん、分かった。ぺいんとがそう言うならいいんだよな」
クロノアさんともだけど、ぺいんとが戻ってきてくれて前みたいな孤独感がなくなってる。
こいつがまたいなくなったら俺はもっとクロノアさんに頼ってしまいそうだ。
「俺はもうトラゾー置いてどっか行ったりしねぇよ。約束したもん」
「お、ぼえてたのかよ」
「忘れるわけないじゃんか。『トラゾーのことは絶対にひとりにしない』っての」
小学生くらいの時にぺいんとと指切りした約束。
あの頃もぺいんとにくっついて回ってて引っ張られてて。
ぺいんとがいなきゃダメかもって言ったことに対してこいつがそう返してきたのだ。
「この先も俺がずっといてやるからな」
「うん、ありがと…」
ぎゅっと握り締められる手は、マメだらけで剣道を頑張ってる手だ。
このずっと変わらない手が好きだ。
「…、…〜〜……」
「ん?なんか言ったか?」
「…なんも。帰って今日出た課題片付けちまおうぜ」
「わわっ、んな引っ張ると転けるって!」
ずっと、変わらずこのままでいれたらいいのにな。
そう思って子供の時のように手を引かれながら帰路についた。
課題を片付けてゲームをして、ぺいんとは帰っていった。
「騒がしい奴だけど、許しちゃうんだよな…」
明日の準備をしていたらクロノアさんから電話がかかってきた。
「!、」
急いで電話に出る。
「もしもしッ」
『ふは、そんな慌てなくてもいいよ。出るまで待つし』
耳に響く穏やかな声。
この声を聞くだけでも嬉しい。
「出るまでって…申し訳ないですよ」
『まぁ、着信残しとけば律儀なトラゾーは掛け直すだろうけどね。やっぱり俺からかけたいじゃん?恋人として』
「っっ!!」
『照れてる?可愛いね、トラゾーは』
くすくす笑うクロノアさんに恥ずかしくなる。
これが大人な余裕というものなのだろうか。
「クロノアさんは余裕あるでしょうけど、俺はいっぱいいっぱいですよ…」
『俺も余裕ないよ。トラゾーのこと誰にも盗られないようにみっともないくらい必死になってるもん』
「クロノアさんが?…全然見えませんよ…?」
『カッコ悪いとこは見せられないからね。隠してるだけ』
自惚れてもいいくらい、でもそれほど俺のこと好きってことなんだよなと思うと顔が熱くなる。
『…今、すごい可愛い顔してるでしょ』
「かわ、いくないです…」
情けない顔を可愛いと言うのはクロノアさんくらいだ。
『俺はいつでも見えるし、この先ずっと見てくつもりだから』
「お、俺も、クロノアさんのいろんな顔見たいです。ずっと」
『うん、嬉しいよ。そう言ってくれて』
「そんな……っ、あの、」
『なぁに?』
きゅっとスマホを持ってない方の手で服の裾を掴む。
「今度、クロノアさんの家に遊びに行きたいです」
『俺ん家?』
世間から見れば褒められるような関係じゃないけど、恋人の家にお邪魔したいと思うのは間違ったことじゃないと思ってる。
「ダメ、ですか…?」
『ダメじゃないけど、外に出してあげられなくなるよ』
「⁇、どういう…?」
『ただでさえ人目を気にしながら会ってるのに、俺の家っていうテリトリーに自分の恋人招き入れるんだよ?……何もされないと思ってんの?』
ハッとした。
そういうことするのも確かにすごく慎重に人目の気にならない場所でしてるし、恋人になっても回数的にはとても少ない。
『トラゾーは今、俺のこと誘ってるんだよ?シて欲しいって』
「ぁ、う…ッ」
『………なーんてね、冗だ「俺はっ、…」うん?トラゾー?』
「クロノアさんにいっぱい触って欲しいですし、あなたのこと満足させてあげたいです…。こんな俺でいいなら、たくさん好きなようにして、欲しい…」
裾を握る手は震えている。
こんな、はしたないこと言えるのもクロノアさんだけだ。
『…そう、俺の好きなようにしていいんだ』
「はい、俺…クロノアさんになら、なにされてもいい…」
『……分かったよ。今度の三連休泊まりにおいで?ご両親には勉強教えてもらうって言うんだよ』
俺の両親はクロノアさんのことすごく信頼してるから、喜んで俺のこと送り出すと思う。
『クロノア先生とたくさんえっちしに行ってくる、なんて言ったらダメだからね』
「い、言いません!言うわけないでしょ!クロノアさんのバカっ!」
『トラゾー顔に出るからやらしい顔して言いそうだもん』
「やらし…っっ⁈」
『やらしいよ。俺のこと見てる時の顔』
お腹が疼くような低い声にびくりと腰が跳ねた。
『もっと触って、もっといっぱいにして、って』
「っ…はッ、ぁ…」
『……トラゾー』
「ん…ッ、」
触られてもないのに、緩く反応してる自分のモノに混乱と困惑をしていた。
『最近、俺”は”触ってあげれてないからね。…我慢できなくなっちゃった?』
「ど、どうしたら…わか、んな…っ」
『ビデオ通話にしてスピーカーにできそ?』
「は、ぃ…」
通話を切り替えるとクロノアさんが、そういうことしてる時の顔で映っていた。
『ベッドに座って、スマホどっかに立てかけれる?』
小さく頷いてベッドに上がって壁に凭れるように座る。
頭側の置きスペースにスマホを立てかける。
『ん、いい子だよ。じゃあ、下ちょっとずらせる?』
言われるがままスウェットとパンツを自分のが出るくらいまで下ろす。
『声は我慢しなきゃいけないから服、咥えて』
「んむ、」
『俺がしてあげてるように触れる?トラゾーはいい子だからちゃんと覚えてるよね』
「ンッ」
クロノアさんが触るように下から上に撫でながら擦るようにして、先っぽを爪先でグリグリと触る。
「ふ、ぅんッ!」
『胸の方も一緒に触るとトラゾーすごく気持ちよさそうにするんだよ。…できるね?』
「は…んぅっ」
片方だけ爪でカリカリと引っ掻くように尖った先を触る。
きゅぅと足先に力が入って背中も丸まっていく。
「ん、ンンッ!、ふ、ッぁ、んっ!」
『ッ、そう、…じょうず、だよ』
スマホの画面を見るとクロノアさんは目を閉じて眉を寄せていた。
「(俺を見て、クロノアさんも自分の触ってる…っ)」
嬉しいのと両親が来るかもという興奮と、先生とこんなことしてるという背徳感で、背筋が震えた。
『ほら、トラゾーの、っ、溢れてきて、るだろ?…その触りか、た…ッん、すると、すぐ、イッちゃう、んだよ』
耳から頭に響く掠れた甘い声にびくんっと身体が大きく跳ね背中が仰け反る。
「ふぅんんっ!!」
『ッ、ぅく…っ!』
手の平に吐き出された精液。
画面の中のクロノアさんも肩で軽く息をしていた。
行為中でも涼しげな顔をしてることが多いのに、俺と同じように興奮してくれてる。
『一緒に、イッちゃったね』
「ッう、ん…、」
色香のすごいクロノアさんを見て後ろがきゅっと寂しくなる。
「く、ろのあさ、ん…っ」
『…トラゾーすごい、やらしい顔になってる』
精液を吐き出した手の平を後ろに伸ばす。
「ん、ぁッ…♡」
『……』
見られてる。
こんなことして、我慢できない奴だって思われてる。
でも指は止まってくれなくて。
「はッ♡ぁ、ンン…お、くっ、とど、かッ♡、なぃ…♡」
『……ひとりあそびする悪い子にはお仕置きだよ?』
「ぉしおき、ッ♡」
『…して欲しいの?』
「あな、たになら、♡してほし…っ」
どこにあるか覚えた前立腺を押すとびくんと腰が跳ねる。
「ひぁあんっ♡」
『酷くされたいんだ。やっぱりトラゾーはドMだね』
「ん♡!」
『お望み通りたくさんいじめてあげる。楽しみにしてて』
届かない奥がきゅん♡と疼いて、また達した。
「はッ♡ぁ、ふっ♡」
『可愛い…すげぇカオ蕩けてる』
あと2日我慢したらいっぱい触ってもらえる。
『そのカオみんなに見せないようにね?じゃなきゃ俺、もっと酷いことするかもしんねぇよ?』
「みせ、ませんっ♡あなた、いがい、嫌だッ♡って言ったもん…♡」
『ふはッ♡…じゃあ、ちゃんと我慢できたらご褒美もあげる。勿論、お仕置きもするけど』
「はぃっ♡」
『ホント俺のこと大好きだね、トラゾーは』
「好きッ、大好きです…♡」
口元を覆い隠したクロノアさんはすぐに手を離し、にこっと笑った。
『後始末できる?』
こくんと頷く。
『よしいい子だね』
ティッシュで汚れたところを拭いてゴミ箱に捨てる。
その間もクロノアさんは通話を切らずじっと俺のしてるのを見ていた。
『あと2日触らずに我慢できるかな?』
「ん…できますッ、」
我慢。
我慢したら気持ちいいこといっぱいしてもらえる。
『…はぁー…早くトラゾー卒業して欲しいな…』
「、一緒に住む?って、言ってたやつですか?」
『俺が我慢できない。四六時中トラゾーといたいから』
「っっ!」
そんなの俺だって。
『それに卒業すれば合法的にトラゾーのこと抱けるし』
「!!?、く、クロノアさんのえっち!」
『ひとりあそびしたトラゾーに言われたくねぇけど?……ま、あと2日お互い我慢しようね』
「…、はい、」
そのあとは少しだけ普通に話をして通話を切った。
「沼るって、言うのかなこういうの…」
通話履歴を見て口元が緩む。
俺はあの人から離れられないな、もう。
「どうも初めましてー、らっだぁです」
あの時ぶつかった人はやっぱり転勤してきた先生のようだった。
「これからこのクラスの副担任として、ノア……クロノア先生と楽しくやっていこうと思いまーす」
にこーと笑う顔に女子生徒が色めき立っている。
隣に立つクロノアさんは作り笑いをしていた。
「(あ、嫌いな人にする顔だ…)」
パッとらっだぁ先生と目が合う。
そうかと思ったら教卓前から降りて俺の方に近寄ってくる。
ぺいんとの時と同じ雰囲気。
デジャブか。
「あん時はありがとな!トラ!ちょー助かった!校長に怒られずに済んだし!”いろいろ”言えたし!」
「ひぇ」
手を掴まれて握られた。
隣に座るぺいんとがらっだぁ先生を射殺さんばかりの目で睨んでる。
クロノアさんの目は全く笑っていない。
「(どういう状況⁇ダレカタスケテ)」
そうだった。
助けてくれる人はクロノアさんかぺいんとしかいなかったわ。
氷点下いってんじゃないかってくらい教室内の空気が下がる。
「ぁ、あの?なんで、俺の名前…というか、愛称知って…」
「調べたから」
「調べた…?」
「トラって中3の時塾、通ってただろ」
受験の為にと確かに通ってた。
苦手な数学を克服する為に。
「俺そん時の講師してたんだよ。トラんとこじゃねぇけど」
「?…⁇」
「で、トラのこと調べ上げてここに来ちゃった☆」
「な、なにゆえ…?」
「え?そんなん好きだからに決まってんじゃん」
教室内の空気が遂に凍る。
俺のそれなりに平穏だった学校生活が終わってしまう。
「らっ、だぁ先生冗談、キツい、ですよ…?」
「冗談?そうじゃないって証明しようか?」
ちゅっ、と唇に柔らかいものが触れた。
「ほらマジだろ?」
一瞬の間のあと、響き渡る俺以外の人たちの悲鳴やらなんやら。
クロノアさんがらっだぁ先生を俺から引き剥がし、騒ぐ教室内の場を収める。
騒ぎを聞きつけた隣のクラスの先生たちが俺らのクラスに入ってきたけど、クロノアさんと何故からっだぁ先生を見た瞬間、顔を青褪めさせあまり騒がないようにと小さく注意して出て行ってしまった。
俺はというと固まってしまってぺいんとに肩を叩かれるまで意識が飛んでいた。
「…おい、やっぱお前変なのに好かれてるじゃねぇか」
「変って…」
「つーかあの2人、どんだけこの学校で実権握ったんだよ…あの青いのに関しては来たばっかだぞ…」
学年主任も確かにいたけど、怯えた顔をして逃げるように帰って行ってた。
でもぺいんとの言う実権がどうのはよく分からない。
周りから距離を置かれる俺にとって、関わりを持てたのはクロノアさんとぺいんとだけだから。
この学校の相関図?みたいなのは分からない。
「トラゾー俺から離れんなよ」
「いや、お前が離れないんじゃんか…」
クロノアさんによって前に連れ戻されたらっだぁ先生は俺の方を見て笑いながら手を振っていた。
その手をクロノアさんに軽く叩かれてたけど。
前会った時に引っ掛かっていたのは、なんとなく会ったことがあったからなのだろうか。
「(いや、そんなことよりも、明日からクロノアさんの家に行くのに……ッ)」
これはもう言われた通り外に出ることはできない。
目が合ったクロノアさんが笑ってるのが証拠だ。
「〜〜!」
だけど、嬉しく思う俺は、はまった沼からはもう抜け出せないんだろうなと思った。