前回のあらすじ__。
珍しく早く来たkyuと、既に部室についていたut。
他愛のない話をするが、kyuはutにヘアピンを変えたことを報告する。
そのままkyuは出ていき…、
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2ーC組の教室から出る。
早くゲームしたい。それだけ。
いつものヘッドホンを耳につけて、大好きな音楽を聴く。
今日はymdもいないし静かに部室に行けそうだ。
そういえば、kyuに言いたいことあったんだっけ。
一緒に歌いたい曲があったんだったな…、
そう思いながら、俺は部室の方向へと進んでいた足を1ーEの教室へとかえた。
1年の教室に行くのって結構少ないことだから、ちょっと気まずいかも。
tk「え~…っと、1年E…ここ…か」
ちょっと隙間から覗いてみる。
変な目で見られそうだけど、放課後だし、あまり人いないし、多分平気だと思う。
覗いてみたらkyuがいた。
kyuは勉強道具を整えながら男子3人と話しているようだった。
少し気になったので、つけていたヘッドホンを外して、4人の会話を聞いてみることにした。
mb「九十九ってキモいよな、w」
tk「ッ…!?」
ヘッドホンを外してからの第一声は、男子高校生のうちの一人の衝撃的な言葉だった。
しかも目の前で…、
これはまずい、と入ろうとしたけど、kyuの表情を見て、俺は二つ目の衝撃をうけた。
kyu「そうだよね…、あははッ、…w」
tk「…?kyu…?」
kyuのその手を見ると、小さく震えて、何かを我慢しているようだった。
俺は耐えきれなくなり、ゲーム実況部の仲間たちに言おうと、部室に急ぎ、走った。
途中先生に「廊下は歩きなさいッ、!」と言われたけれど、
そんなこと今は気にしている場合じゃない。
ガラララララッッ
so「えッッ…?」
○○
tk「お前らッッ!!kyuが!!」
so「えッッ…?」
4人で話している時に、突然tkpnが焦って入ってくるもんだからびっくりした。
tkpnのその顔は、必死で、焦っていて、何やら緊急事態のようだ。
普段から少し体力のないtkpnは全力で走ってきたようで、少し息切れしていた。
hr「どうしたtkpn、kyuがなんかあったか?」
tk「じ、実はッッ…」
tkpnは全部話した。
kyuに変なことを言っていたこと。
それに対してkyuは笑っていたこと。
笑いは我慢しているような笑いだったこと。
全て話した。
みんなはそれに対して、顔を青ざめるものもいれば、怒りをに震えるものもいた。
ym「おっす~!ymちゃん登…って、みんなどしたんッ…」
km「なんか空気重いな…どうしたんや」
途中からkmgとymdも入ってきた。
tkpnはkmgとymdにも全て話した。
それから、二人は考え込むように黙ってしまった。
kyuは今でも悪口を言われているかもしれない。
助けてあげた方がいいのかもしれない。
kyuはなんというか?
「助けてくれてありがとう、ッ!」、?
それとも「も~遅いよみんなぁッ、!」か、?
…違う。
そのkyuに対して助けるということは、とても苦痛なことなんじゃないか。
部長の俺は、自分の不甲斐なさに黙ってしまった。
そんな俺を見たらしきutが、ポツンと言った。
yu「utくんッッ…」
ut「俺…、なんで言えばいいのかわかんない。kyuの気持ちだってわかんない。
だけど…、同じ部活のメンバーだからッ、離れるのは嫌なんだよッ、」
tk「俺も、同じだから、安心してutくん、」
ut「tk氏…、」
tk「分かんないよなぁ、どうすればいいか。
kyuの気持ちを優先するのは、俺たち実況部のメンバーだったら当たり前だから。
大丈夫」
ut「ごめんな、不甲斐ない副部長で、」
ut「え、hrti…?」
hr「kyuの辛さに気づかなくて、ただ笑い過ごしたりして…、
おまけにutに辛い思いさせたんだ。部長失格だ俺は、」
so「ッッ、僕だってッ、」
km「soちゃん、」
so「僕だって見て見ぬ振りしたんすよ…、最低っすね…、」
yu「ッッ…」
全員黙り込んでしまう。
いいや、安全ではない。
「気持ち悪い」…
人の心を損害しているのと同じ、してはならないこと。
kyuの気持ちはどうだろうか。
少しぐらい教えてくれてもいいだろ。
俺は部長だぞ、?
そうkyuに言いたかったけど、口から出なかった。
○○
なんで、?
ただ、宿題を取りに来ただけなのに…、
mb「九十九ってほんときもいww」
mb「何こいつ??おかまなん??ww」
mb「確かにwv」
悪口を言われるのってこんなに辛いんだな…。
彼らたちは本当のことを言っているのかもしれない。
だって僕は、男の子なのに、女の子みたいな声と格好だから。
初見で女の子に間違えられるのは当然だし、そんなのもう慣れっこで全然悲しくなんかなかった。
だけど、いざこうやって目の前でわかりやすく言われると、胸の傷が深くなる。
僕だって、これでも真剣に生きて、勉強して、運動して、部活して、頑張って生きてるんだ。
それも知らないのに、
『なんでお前そんな女っぽい格好なの』
そんなの、僕がこの格好が好きだからに決まってる。
『なんでお前そんな声なの』
しょうがないよ。声変わりしてないんだから。
『なんでお前そんな女くさい顔なの』
だって生まれつきなんだもん…。
みんな、僕の顔と声を嫌う。
「気持ち悪い」って…。
僕だって、この声とかが嫌いなわけじゃない。
ただ僕は
それを否定されるのがどれだけ辛いことか…、
あの人たちにはわからないんだろな。
僕も、弱っちいから。
utくんとうまく話せなかった。
今否定できない。
ただ笑ってるだけ。
でもこんな僕とも、一瞬で友達になってくれる人がいた。
僕は、その時初めて人を信じられた。
みんなから、嫌われて気持ち悪がられて、僕自身も嫌いになってきたこの姿。
なのに、soちゃんは**『綺麗』だと、『素敵』**だと言ってくれた。
それなのに、soちゃんの助けにはなれなくて、みんなから嫌われてるだけで…、
悪口を言われてるだけで…、
僕は拳を握りしめる。
kyu「…え」
誰かが笑って言った。
僕はその時、恐怖を覚えた。
みんなが怖くて、怖くて、目線が痛くて仕方がなかった。
涙が溢れそうだった。
mb「お前、明日屋上こいw」
kyu「や、やだッッ…」
mb「お前如きが否定すんなよ」
kyu「ッッ……はいッッ…」
今度は我慢できなかった。
男子たちが出て行った後に、大量の涙が溢れてきた。
今日、久しぶりに泣いた気がする。
いつも、さっきまで我慢してたのに、できたのに、できなかった。
すると、
kyu「ッ……!!!soちゃんッッ……??」
続く___。
…後ろからそーちゃんが来ていた。
コメント
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はぁー!、!すき。() ストーリーの書き方がとにかく好きです…😭
続き楽しみにしてます! 下のコメントに同意です☆↓
続きが気になります!! ↓のコメントしてるユーザーさんに同意です