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セラフィナ王国の王宮は、すべての建物が目のくらむような白大理石で造られていて、まるで俗世とかけ離れているような清らかさを持つ場所だった。
その建物群には縦長の窓が網目状にあり、その窓を縁取るように金の飾りがふんだんに施されている。
優雅で装飾的な建築が、セラフィナ王国の上品なお国柄を表すかのようだった。
その中でもひときわ高く立派な尖塔を持つ建物があり、それが、この王宮に住む宮廷人のために建造された教会――王室礼拝堂だった。
さきほど庭園でナレシュと合流したわたしは、レインと三人でしばらくそこで話をしていたのだけれど――そのうち近衛兵の方がやってきて、宰相閣下がレインを呼んでいるとのことで、彼は急ぎ王宮の中央建物に戻らなくてはならなくなってしまった。
残されたナレシュとわたしは、ナレシュの勧めで王室礼拝堂を見せてもらえることになって、こうして彼と二人で礼拝堂にやって************************
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