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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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狐のお宿で普通に生活と仕事を始めた。千歳がちょくちょく足りないものを家から取ってきてくれるし、小狐ちゃん達もよくしてくれるので支障はないのだが、匿ってもらうお礼に子狐ちゃんたちにネット教育をしなきゃならないんだよな……。
ケモ度でいうとレベル1(狐耳のみ)からレベル4(全身毛皮かろうじて二足歩行)くらいの、さまざまな化け具合の小狐ちゃん達。レベル4の子はフリック入力とかタイピングできるんだろうか。ていうか、みんなインターネットについてどれくらいの理解度なんだろう。
夕飯の給仕に来てくれた、ケモ度レベル1の子狐ちゃん二人に「君たちはインターネットのことどれくらい知ってる?」と聞いてみたら、一人が興奮して言った。
「ばずる、っていうのになると世界の有名人になれるって聞きました!」
「誰がそんな悪いこと教えたの……」
俺は頭を抱えた。
「なれないんですか?」
子狐ちゃんはしょぼんとした。
「基本一過性だし、バズる人は毎日毎日たくさん現れるからね……」
千歳がたしなめるように言った。
『バズるって、たくさんリツイートされて拡散されてニュースにもなるやつだろ? たまにまぐれでなる人はいても、一芸に秀でてる人じゃないとバズり続けられないぞ』
「完璧な解説だ、千歳」
『そうか?』
千歳は照れ笑いした。
もう一人の子狐ちゃんは、大人しくお櫃からご飯をよそってくれていたが「あの」と言った。
「ここ、ラジオは聞けるんですけど、もうずっと、投稿がハガキじゃなくてメールでの受付ばっかりになっちゃって……インターネットだと、メールできるんですよね?」
「できるね」
そうか、ラジオは昔はハガキだったんだよな。うーん、SNSはしばらく見るだけにしとけって言って、でもメールが書けるように教える、が落としどころかな?
俺は、ラジオの話題を出した子狐ちゃんに聞いた。
「ラジオにメール送りたい?」
「送りたいです!」
子狐ちゃんの顔がパッと輝いた。
「じゃあ、ネットでの文字の書き方、タイピングとフリック入力教えよう。他のことも少しずつ教えるけど、基本はその2つね」
子狐ちゃんたちに練習させるための、キーボードとスマホが必要だな。ノートパソコンかタブレットも欲しい……費用面についてはどうするかな、俺の財布で買えなくもないけど、まずは九さんに相談するか。
コメント
1件
わあ、今回もほっこりしました……!「バズる」に憧れる子狐ちゃんと、それを優しくたしなめる千歳さんと主人公のやり取り、すごく微笑ましかったです。特に「誰がそんな悪いこと教えたの……」の台詞で思わず笑ってしまいました。ラジオにメールを送りたいっていう子狐ちゃんの願いも可愛くて、ネット初心者に教える時の優しい距離感が素敵だなと。これからどんなふうにネットを覚えていくのか、楽しみに見守りたくなります。