テラーノベル
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「らん〜来たよ〜」
ガラガラと扉を開けながら、ベットの上のらんに声をかける。
声に反応して勢いよくこちらを向くらん。顔がキラキラと輝いている。
「ひろとっ!ゲホっ」
「ははw元気だね」
ベットの隣の椅子に座ると、目をさらに輝かせて飛びついてきた。咽せてるのは見なかったことにする。
「らん?どうした?」
勢いよく飛びついてきたらんが、ジーッと俺の顔を見つめてる。なんか付いてるかな、、、。
「ゲホっ、、、ひろとっ、ゲホっ」
「おっと、大丈夫大丈夫。ゆっくりでいいよ」
ちょっと飛ばし過ぎたか、声が掠れて言い終わる前に咳き込んでしまった。
大丈夫、絶対取りこぼさないから、ゆっくり話して。
「ゲホっ、、、ひろと、髪、、、切った、、、?」
「髪?うん、切ったよ。よく気づいたね、ほとんど変わらないと思うけど」
そう言うことか。すごいな、数ミリ、先を揃えるくらいしか切ってないのに、よく気付いた。
「だって、、、ゲホっゲホっ」
「落ち着いて、落ち着いて。深呼吸しようか」
来た時の様子だと、今日は調子いい日かなぁと思っていたけど、実はそうでもなかったようだ。
話すたびに咽せるらん。
「吸って〜吐いて〜。もっかい吸って〜吐いて」
「す〜はぁ〜、す〜はぁ〜」
「ん、上手」
何度か繰り返して、らんを落ち着かせる。
さて、だっての続きはなんだろう。
「ゆっくりでいいから、落ち着いて教えて」
「だって、、、滉斗のこと、、、好きだもん」
、、、は?なんですか、可愛すぎるんですけど。俺に抱きついて、見上げてるから上目遣いで、ちょっとしょげながら「滉斗のこと、好きだもん」ですよ?やばい、いますぐキスしたい。
「ゲホっ、、、ゲホっゲホっ」
うん、我慢しよ。ただでさえ息苦しそうな人に、キスなんてしたらぶっ倒れるわ。
「可愛いこと言うなぁ。ありがとね。俺はらんのこと大好きだよ」
咳き込むらんの背中をさすりながら、声をかける。らんがさっきより少し強く抱きついてきた。
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