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こんにちは人類+αです
我ながらとんでもなく介錯不一致
リクエストくださった、いさんに申し訳ない。
煮るなり焼くなり好きにして貰ってかまいません
それではどうぞ
私の会社は、午後になると少しだけ空気が緩む。
業務の合間、給湯室に集まる社員たちの声が、控えめに響いていた。
イギリスは書類を抱えたまま、壁際に立っている。
「最近、為替の動きが落ち着いてきましたね」
「ええ。まあ油断は出来ませんけれど」
丁寧で距離のある受け答え。
必要以上に踏み込まず、私情は挟まない。
それが彼の社内での顔だった。
そこへ、軽やかな声が割り込む。
「相変わらず、真面目だねぇイギリス君は」
振り向くと、フランスがコーヒー片手に立っていた。
ネクタイを少し緩め、どこか余裕のある笑み。
「私が業務中なのが分からないようですね、私語は控えてください。」
イギリスは淡々と告げる。
「雑談くらい別にいいでしょ? 皆しているじゃん」
「貴方のじゃんキモいですよ」
「冷たいなあ」
そう言いながらも、フランスは一歩も引かない。
「ねえ、イギリス最近ずっと忙しそうだよ?」
「仕事だから問題はありませんよ。それより自分の業務に戻ったらどうです?」
「はいはい。無理はしてない、ってことにしておいてあげるよ」
「……余計なお気遣いですよ」
周囲の社員たちは、二人のやり取りを
“いつものこと”として見て見ぬふりをしている。
外から見れば、ただの少し険悪な同僚同士。
誰も、その裏を知らない。
その夜。
暗夜に包まれた家の扉を閉めると、イギリスは深呼吸をした。
「……戻りました」
「おかえり」
暖炉の前で待っていたフランスが、柔らかく微笑む。
「今日、いつも以上に無愛想だったよね 僕たちの仲なのに」
「そりゃあ仕事中だったんで」
そう言いながら上着を脱ぎ、ソファに腰を下ろす。
「今日はかなり疲れました」
フランスは何も言わず、隣に座り、肩に触れる。
「イギの好きな紅茶、用意してあるよ」
「……ありがとうございます」
カップを受け取る手が、ほんの少しフランスの指に触れる。
その瞬間、イギリスの表情が緩んだ。
「会社では、ああいう態度でいなければなりませんので」
「知ってる」
「ですが……ここでは」
フランスの袖を、そっと掴む。
「……少し、甘えてもよろしいでしょうか」
「もちろん」
抱き寄せられ、イギリスは抵抗せずに身を預けた。
「外であんなに冷たいのに」
「今は私たちだけでしょう?」
声は敬語のまま、でも確かに甘い。
会社では、距離を保つ同僚。
だがフランスの前にいるときだけ、 イギリスは安心して弱さを見せる。
「……今日も、隣にいてください」
その願いに、フランスは迷わず頷いた。
以上です。
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