第二章 悪魔弐
「つっぐぅぁ」
「あ、あれ?」
「俺、死ななかったっけ?」
あぁ、死んだからこんなに明るい天国的なところに来たのか、
「んなわけねぇだろばぁぁぁぁぁぁぁぁかぁぁぁぁ。」
「だっ誰だ!」
「私の名前は、悪魔!ベルゼビュートだ。」
「な!っ!」
そう語ったそいつは、もうまさに悪魔って感じの角が生えている。褐色肌の女だった。
「まぁ、この天界に殺された瞬間に来たんだからなパニクるだろ。」
「てっ、天界ぃぃぃ?!」
「天国でもねぇのかよ。」
「いや、そもそもねぇよ、天国も、地獄も、そりゃあ人間が、勝手に考えた妄想だろ?」
あ!そうだったのか、てかなんだコイツ?急に話しかけてきやがって、
「なぁ!あくまさんよぉ」
「ベルゼビュートだ!」
「あー、はいはい、ベルゼビュートさんよぉ!
なんで俺の所に来たんだよ。」
「は?なんとなくに決まってんだろ」
「マジで?」
「あぁ!大マジだ。」
「ふっざけんなよぉ!どうせ俺を苦しめに来たんだろぉ!なのに、理由がなんとなくって!サイテー!!!!」
「は?そんなわけないだろ。」
「え?悪魔ってそんなのじゃないの?!人苦しめて楽しむんじゃないの?!」
「だぁかぁらぁ!それも人間のへんけんだ!馬鹿者!それに私が、貴様のところに来たというのも、なんとなくであるが、わざとじゃないのだ!面白そうな人間がいると、私自身が、吸い寄せられるように近づいてしまうのだ!」
「じゃあ1つ聞くが、俺のどこに面白みが感じるようなところがあるってんだ!」
「あるさ!貴様、世界を壊したいとか思ってないか?」
ギクッ!
「な、なんでそう思ったんだ!」
「私はな、人の心が読める力があるのだよ。」
「嫌な能力だな。」
「だか、良いこともあるぞ!賭博にも、たくさん勝てるし、何より、」
「人の歪んだ心がわかるのだぞ。」
ニヤリ
ベルゼビュートは、笑った。
「やっぱお前、悪魔だよ。」
「そーだな、そりゃぁ悪魔だからな。」
「まぁ、ここで会ったのもなにかの縁だ。気も合うし。」
「契約をしよう。磨切 涼」
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