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メイが去っていった後、私は集落で身支度をしていた。

「これで大丈夫…ですかね」

なるべく荷物は最低限に、動けるように。

「んー…マスター、隠蔽ってスキル覚えてない?」

「隠蔽?」

何なのだろうか、私の頭の中はQuestionマークで沢山だった。

「ハイエルフは貴重だからなるべくエルフに近づけるか人間になりすますかした方が良いし…女の子の旅だから”髪の毛は切るべき”だよ。男装しておいたほうが何かと便利ってものだよ〜」

宙をふよふよ浮きながらせつめいをしてくれたルクス。

髪の毛を切ることは精霊への侮辱であり種族の恥であることを幼い頃に教えられた私にとって、この選択は苦痛である。

「ルクス。貴方が精霊なら…髪を切る行為は精霊への侮辱だってことは…お判りではないのですか…?」

しどろもどろとした私の声にルクスは数秒固まった後腹を抱えて笑い出した。

「はっはは!それは髪の毛が長い人が好きな精霊がとあるエルフと契約した時にそのエルフが髪の毛を切っちゃってふてくされてただけのことだよ…たくさん笑わせてくれてありがとね、マスター。別に髪の毛を切っても大体の精霊はなんとも思わないさ」

「え…??」

今まで当たり前だと思っていたことが、真逆の噂に尾ひれがついただけのもの…。

「えーっと…なら…髪はショートにしま…す」

今まで髪を切ったことはなかったので多少の恐怖は有るが仕方ない。

「どーせなら風の精霊でも呼んだら〜?」

「えーっと…シルフですか…?フェンリル…??」

風の精霊と言っても沢山の種族がいる。

ルクスの種族は私にはわからないけれどとにかく沢山の種族が居るのだ。

「別になんでもいいから呼んでみなよ〜!」

くるくる周りながら笑いかけるルクス。

「え、あ、スキル精霊魔法を行使…!風の精霊さん、来てください!」

「はいなのだ!」

周囲が光り、風が渦巻く。

「お、なかなか良いじゃんマスター。」

一瞬視界が白くなり、元に戻った頃には彼女…だろうか…精霊さんが立っていた。

「風の精霊が呼ばれて来たのだ!ところで名前は?」

「私はリリア。リリア・リシェイラです」

光がふわっと漂い始める。

「アウラはアウラ!よろしくなのだ!」

よろしく、の意味を私は深くは考えなかった。

短時間だけだけどよろしくだと解釈したからだ。

「よーっす!アウラじゃん。えーっと…ひぃ、ふぅ…400年振りくらい?」

「そうなのだー!ルクスは会いに来てくれないから久々なのだ!」

どうやら二人は知り合いのようだ。

「あ、マスター。アウラに要件言ってね〜」

少し目を閉じ、深呼吸をした後、意を決し私は言い放った。

「アウラ様…あの、このようなことに呼ぶのは無礼なのは分かってるのですが…髪の毛を散髪してほしいのです」

アウラは少し私のことを見つめた後ニッコリと笑い停止した。

「…リリアちゃん、髪の毛きらずに隠蔽魔法を習得するのだ!アウラは練習に付き合うのだ!」

「えっ?」

反論の余地は全く無く、直ぐに特訓が始まった。

ルクスは呆れながら結界を展開し、近くの木の枝に座っていた。

「そうじゃないのだ!霊力をもっとスムーズに循環させるのだ!」

「え、あ、こうですか?」

この世界において全ての者は魔力、霊力、神力などを持っている。

大体の人間、魔物は魔力だけらしいが例外も居る。

人間で言えばだが勇者は霊力や僅かに神力を持っている。

エルフは魔力、霊力、そして己の生まれである場所に応じて神力を微妙なバランスで保っている…のだが私のようなハイエルフの場合は魔力事態はエルフより多いがヴァンパイアと比べると劣っている。

ヴァンパイアだったら魔力8、霊力1,7、神力0,3ぐらいなのに対しハイエルフは魔力4、霊力2、神力4ぐらいが殆どだ。

「はぁ…リリアは全然霊力のコントロールが出来てないのだ!」

「すみません…」

そう、精霊は魔力0,2、霊力5,8、神力4のバランスが多く(と言っても上位精霊の風、水、炎、大地限定であり闇属性は魔力が多く光は神力が多いという特徴を持っている。)まぁ…基本的には霊力に長けているのだ。

「謝る暇があるなら特訓なのだー!!」

「はい!」

”スキル、隠蔽を獲得いたしました”

日が沈む頃にはなんとか隠蔽のスキルを習得することが出来た。

「おめでとうなのだ!」

「おめでと〜マスター。」

私は答えることが出来ない。

疲れ果てぜぇぜぇと言っているからである

直ぐに息を深く吸込に深呼吸をした後

「はい、ありがとうございます!」

と答えた。




暗い何処か…否、夜の御茶会だろう。

「んー?嗚呼、ニヒルがまた人間やエルフにちょっかいかけてるのか。…私達が動く必要はないでしょ?ねぇ、”ニクス”」

_魔王、セイ・ドラートレッジ_種族、ヴァンパイア

「ええ、そうね。でも貴方は猛少し魔王としての自覚を持てばどう、”セイ”。それとー…ニヒル、貴方も無駄に争いを引き起こさないでちょうだい」

_魔王、ニクス・フリーズ_種族、ダークエルフ

「私は理想の世界を作りたいだけですよ…ふふ、ジェントルマンである私の望む…人間という愚かで弱い種族が消えた世界を統治するのです!」

_魔王、ニヒル・イーストラージ_種族、デーモン

これからおこることなど誰も知らぬのだから今はそっとしておくべきか、はたまた危険な芽は芽生える前に間引くべきか。

イレギュラーと御調子者。

無垢と道化。

魔王側も、なにか動きがあるのだろうか。

全貌は闇に包まれたまま、その答えを知るのは誰なのだろうか。

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