どうも!黄粉です!
今回の作品は50人記念!
その名も
『蒼の王国と裏切りの誓約』
です!
シリアスストーリー始めてなので温かい目で見てくださると助かります!
それでは!
スタート!
rd side
夜の雨が、石畳を打っていた。
王都ラッダリアの塔の上で、俺は無言のまま空を見上げていた。
蒼い稲光が雲を裂き、遠くの王城を一瞬だけ照らす。
その光の中に、燃えるような記憶が蘇る。
剣を突き立てる自分の手。
血に濡れた床。
そして__沈みゆく友の瞳。
「……ぺいんと。 」
名前を口にした瞬間、胸の奥が軋んだ。
rd side
あの夜から、五年。
国は平穏を取り戻した。
だが、俺の心だけは、決して癒えることがなかった。
背後から聞こえる静かな足音。
コンタミが現れ、濡れた外套を払った。
コンタミ「また夢を見たんですか、団長。」
「……夢じゃない。」
コンタミ「現実を悔やむには、もう遅いですよ。」
「わかっている。」
俺は、拳を握る。
かつて仲間を処刑したその手が、今も熱を帯びていた。
その時__塔の鐘が鳴り響く。
王都の警鐘。
敵襲を告げる音だ。
「……来たか。」
コンタミの表情が一瞬で険しくなる。
コンタミ「例の“仮面の剣士”です。東門の守備隊が全滅。魔力痕は……五年前に消えたはずの、あの人のものです。」
らっだぁは一歩、闇の中へ踏み出した。
雨が彼の肩を叩く。
だが、その瞳だけは蒼く燃えていた。
「……ぺいんと。お前は、生きていたのか。」
kyo side
王宮の奥、闇の間。
黄金の燭台が、薄暗い部屋を照らす。
玉座に座るのは、王国顧問・金豚きょー。
肥えた指で杯を転がしながら、彼は笑った。
「動いたか、らっだぁ。」
「……予定通り、だな。」
彼の隣には、黒衣の影__仮面の剣士がひざまずいている。
その仮面の奥から、低く、怒りに満ちた声が漏れた。
「らっだぁを……俺の手で、地に堕とす。」
金豚きょーの唇が歪む。
「よい。復讐こそ王国を動かす“歯車”や。
さあ、ぺいんと__“正義の英雄”を壊してこい。」
炎が揺れる。
外では嵐が唸り、雷が空を裂く。
その光の中で、二人の影が交差した――
ひとりは、罪に沈む王国の英雄。
もうひとりは、裏切りの業火に焼かれた復讐者。
そして、闇の底で嗤う男がいた。
彼こそが、すべての悲劇を編み上げた黒幕__金豚きょー。
その夜、蒼の王国に“復讐の鐘”が鳴り響いた。
誰も知らぬまま、
物語は血と嘘で満ちた終焉へと進み始める――。
見てくれてありがとうございました!
新しい作品を書くとき、どんどんアイデアが湧いてきちゃって、手が止まらないんですよね(笑
ちょっと厨二臭くなったかもしれないですけど、そこは目を瞑ってください…
それでは!
またね!
next♡500
コメント
2件
めっちゃ面白いですね! ぺんさんが復讐者かぁ~ シリアス系めっちゃ上手くないですか…?