テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あいる
#まひてる
#ご本人様とは一切関係ありません
あんり
2,256
こあたん
2,045
ktytg 共依存……?
⚠︎︎死ネタ……?
雨が俺らの住んでるマンションに冷たく当たっていた
「…けちゃ、まだかな」
最後にけちゃから連絡が来たのは5時間前でそれも
『ごめーん!今日遅くなる!』
というもの
今は深夜2時
今日は帰ってこないかもしれない
寝たほうがいいのかな
でも帰ってきたら、?
お出迎えしないといけない
そんなことを考えていたら
ガチャ
「ただいま〜」
けちゃが帰ってきた
「…おかえり」
「ちぐ〜!待っててくれたの?ありがとぉ」
けちゃから香る俺の香水と違う匂い
明らかに女物の香水の匂い
それに気づかないふりをした
指摘したら嫌われそうで怒られそうで捨てられそうで怖かった
「…全然いいよ」
「んー僕お風呂入ってから寝るから先寝てていいよ。眠いでしょ?」
そう言われて、
俺は
「…うん、そうする」
と答えた
本当は薬が無いと寝れないのに
「あれ、ちぐまだ起きてたの?」
お風呂から上がったけちゃがそう言ってきた
「…うんけちゃと寝たくて」
「ふふ、かわいい。じゃ、寝よっか」
そう言ってけちゃは俺を抱きしめた
「おやすみ、ちぐ」
「…けちゃおやすみ」
久しぶりにけちゃが一緒に寝てくれて
久しぶりに薬無しで寝ることができた
それが、いつまで続くのかわからないまま
朝が来た
「……けちゃ、おはよ」
「んぅ……ちぐぅ、おはよ……」
そう言って抱きついてくるけちゃ。
「今日は、一緒いれる?」
…………期待なんてしてなかった
「え?あ、ごめん、今日はちょっと……」
いつも通り。
「………そっか!わかった」
「う、うん、ごめんね………」
「ニコッなにが?」
けちゃはいつも通り、遅くなると言って家を出た。
俺も、いつも通りけちゃを見送った。
………でも、これからすることはいつもと違う
ねぇ、けちゃ。隠してるつもりなのかな、?笑
全然、俺気づいてるよ。
けちゃが浮気してるのも、俺が離れられないってわかってるから浮気してるのも。
………自業自得だね。
………おかしい。
そう思ったのはちぐからの連絡が来ないからだった。
いつもなら遅くなるって言って家を出ても22時を すぎたら「何時くらいに帰る?」と連絡が来る
………今日は、それがない。
「……………ごめーん、今日帰るねー」
ナンパされて知り合った若い女の子にそう告げて 店を出た
この、胸に走る嫌な予感が外れていることを願って
家に着いても、待っていたのはちぐの優しい、柔らかい声じゃなかった
なんの物音もしなかった。不気味なほどに。
いつもはちぐの生活音が何かしら聞こえるのに、 今日は何も聞こえない
「…………ちぐ………?」
………帰ってきたのは静寂だった。
リビングに入ると、衝撃の光景が目の前に広がっていた
………………僕の恋人が、僕の大好きな恋人が、 自分の命よりも大事にすると決めた恋人が、
………目を閉じて動かなくなっていた。
睡眠薬を大量に摂取したのか、周りには瓶が転がっている
そして、近くにあった紙に書かれていた言葉
『自業自得だね。』
「………はは。」
これは、僕に言ってるのかな。自分に言ってるのかな。
………両方に言ってるんだろうな
もう冷たくなった身体。
起き上がらせるとちぐの甘い匂いがした。
………これ嗅いだのいつぶりだっけ。
「はは………僕、馬鹿だなぁ………」
ちぐには僕が必要だった。
だって、ちぐには僕しかいないから。
頼れる人も、帰る場所も、僕のところしかないんだから。
………でも、それは僕もだった
僕にも、ちぐが必要だった。
僕の、悪いところにも気づいたのに離れなかったのはちぐだけだった。
……………………離れられなかった、のほうが正しいのかな、笑 もうわかんないけど。
まだたくさん残ってる睡眠薬
僕はそれを手に取った
「……………僕もちぐも馬鹿だったね」
愛する人を抱きしめながら、僕は深い眠りについた
コメント
1件
うわあ……読んでて本当に胸が締め付けられました。ちぐが匂いに気づいてるのに気づかないふりをするシーン、あれがもう辛くて。それでいて「薬なしで寝れた」っていう小さな喜びを書いてるところに、どれだけけちゃに依存してるかが滲んでて……。最後の二人の選択も、自業自得って言葉を双方に向けてる構成が上手いなと思いました。ただただ悲しい話だけど、読んだあとにじわじわ来ますね……。