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関係ないけど黒髪黒パーカー黒マスクの男女って良くね?オーバーサイズのふくだとなおよし。
「あ……っ、ひ、……ぅ、やだ……っ」
太宰の瞳から、ついに堪えきれなくなった雫が溢れ、耳際へと流れていく。 普段、ヨコハマの全知全能を気取っている男が、たった一人の男の指先に翻弄され、子供のように泣きじゃくる。その光景は、恐ろしいほどに情欲をそそるものだった。
「『やだ』じゃねえだろ。……体はこんなに正直に、俺を呼んでんじゃねえか」
中也の声には、冷徹なまでのサディズムが宿っていた。 太宰が最も触れてほしい場所。そこを、薄い布越しに、あるいは指先で、ほんの僅かに「掠める」だけで通り過ぎる。期待させては突き落とし、渇望を限界まで引き上げる。
「な、……か……っ、なかに、……触れて、……お願い、だから……っ!」
「おねがい?」
中也はわざとらしく動きを止め、太宰の濡れた目元を舌先で掬い上げた。 塩辛い涙の味が、甘い熱に混ざり合う。太宰は痙攣するように腰を跳ねさせ、中也の首に必死で腕を回した。縋りつき、引き寄せようとするが、中也の体は岩のように動かない。
「足りねえよ、太宰。……もっと可愛く言えよ。俺にどうしてほしいんだ?」
「……っ、……あ、ああぁっ!」
中也の膝が、太宰の最も敏感な場所に、ぐり、と容赦なく押し付けられた。 「焦らし」の中に混ぜ込まれた、強引で暴力的なまでの刺激。太宰は背中を大きく反らせ、声にならない悲鳴を上げる。
「……あ、……ぅ、……なか、……や……っ、壊して、……いいから、……はやく、……っ、中也の、……ほしい……っ!」
喉を震わせて絞り出した、あまりにも無防備な懇願。 その瞬間、中也の瞳に宿る色が、暗く、深く、一段と濃くなった。
「……っ。……ったく、手前は……。そうやって泣けば、何でも許されると思ってんだろ」
中也の指が、ようやく太宰の服の最奥へと侵入する。 待ち焦がれた熱が直接肌を割り、侵食していく感覚に、太宰の頭は真っ白に染まった。 中也は太宰の耳を甘噛みし、そのまま低い熱を孕んだ声で、逃げ場を塞ぐように告げた。
「泣いても、……止めてやんねえからな。覚悟しろよ、太宰」
さらに激しく溢れ出した太宰の涙を、中也は熱い口づけで塞ぎ、二人の夜は底なしの泥濘へと堕ちていった。