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青年は、オフィスビルの集まる新市街を抜けて橋を渡り始めた。
「彼に、私の名前をつけた」
「また、ですか」帝王の魂は、素っ頓狂な声をあげた「何も、わざわざアイツじゃなくても、もっと選んだらどうですか。他にいないんすか」
「どうだろね。いた?」
「いえ」
「でしょ」
「そもそも、人間って鈍いですよ」
「もちろん承知しているよ」
「ちゃんと気づいてくれるかなあ」
「さあね」
「先生は、諦めませんね」
「だって、知ってるかい。今の地球」