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「え⁉︎」
由里香はお母さんに話した。なぜなら、由里香のお母さんは、苺の殺し屋の注文を受ける人だからだ。
「・・・い、苺って誰?」
殺し屋では、コードネームで呼ばれているので、本名をあまり覚えていなかった。
由里香は、そのことも知っていた。
「ストロベリーのこと」
「ああ、ストロベリーね」
お母さんは考え込んだ。すると、由里香に聞いた。
「由里香って、なんでストロベリーが殺し屋になったか知ってる?」
「え?知らないよ?」
~10年前~
「ママ~‼︎」
苺がまだ幼い時。苺は、友達と遊ぶ約束をしていた。「行ってきます」と言って、外へ出た。
「ただいま~‼︎」
そう言って苺は帰ってきた。しかし、おかしい。家の中が静かすぎるのだ。いや、少しガサゴソと音が聞こえる。
リビングに行った。そこには、苺の母の死体があった。
「・・・・・・‼︎」
キッチンから物音が聞こえた。キッチンに行くと、フードをかぶった男がいた。
その男の手には、包丁が握られている。
「ママを刺したの?」
苺は恐る恐る聞いた。ニヤっと男は笑った。苺は、包丁を取り、男を刺し殺した。
苺の手は紅(くれない)に染まった。そのあと、由里香のお母さん、香奈芽が家にきた。
~今に戻る~
「私が家に行った時、ストロベリーは、私を見て青白い顔をしたのよ。」
「捕まるって思ったんだね。」
「でね、私が、『刺した時、どんな感じだった?』って聞いたのよ。そしたら、『スッキリしたよ‼︎』って言ったのよ。」
「だ、だから、殺し屋の子にしたの?」
「そうよ。普通の人は受け入れない人でも、ストロベリーなら引き受けてくれるから。」
「でも、普通の人に戻ってたら?」
由里香がそう聞くと、香奈芽は、フっと笑った。そして、こう言った。
「その時は、死刑ね!」