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Dear My HERO
癖のある茶髪じみた髪。
162cmという小柄な体格ながら存在感を放つのは風見の強肩のせいだろう。
大きな目で才木を見つめ、見つける度に駆け寄ってくる姿にいつも見えるはずのない尻尾と耳が浮かんでくる。
「浩人さん!!」
いつも名前を呼んで見上げてくる風見は才木にとって愛おしいもの。
少しだけ生意気で負けず嫌いな面倒くさい性格でも多くの人が風見を応援し、傍を離れないのはそれだけ愛される素質を持っているからだろう。
今となっては誰も触れないが才木はいつも風見を見つめる度に思い出す。
「才木さん。」
冷たく、低く、真っ黒な目で才木を見つめる入団当初の風見を。
何が風見をここまで変えたのか、気になりながらも踏み出せば全てが崩れてしまうような恐怖に怯えながら今日も才木は風見の頭を乱暴に撫でる。