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嘘でしょ、嘘でしょー!?
そして気付かないうちに足が前へと動きだす
(広まらないうちに和解しとかないと女子達
から虐められかねない!!)
はぁはぁ…
息が切れてきた時「やっぱり、」
そう耳に入ってきた
目の前には周りより頭ひとつ分背が高くて、悔
しいくらい顔だけが良い センパイ
『泣いてねーじゃん…』
「泣いたなんて俺は言ってないよ?」
得意気にウインクする先輩をひっ叩きたい気持
ちが私を襲ってくる
『クソなセンパイ…』
「へぇ…」
ぐいっ
人混みを掻き分け前へ進むセンパイの手は私の
腕を掴んでいる
『へ…?』状況を理解する前に人気ない廊下で
いわゆる壁ドンをされて…からの顎クイ
何となく未来は見える
そして思った通りの行動が行われた
きもちわるい…ゾワ
センパイが何か言おうとしたけどそんなの構わ
ない
私はセンパイを押し倒して廊下を一目散に走り
つづけた
少なくとも先輩が追いつくのに時間がかかるく
らいのところまで
『やっぱり…男って女のこと性としか見てない
んだ…』
心配して損した…
皆んなそうなんだ。 本当に愛情を持って接
してくれる男なんていない…
「りん!!」
ボヤけた視界の先で微かにあきが見える
それもさっきと変わらない表情で
いや、さっきより酷いかも笑
そしてさっきよりもひどくなった視界
でもすぐに
頬に伝る一滴の涙がそれから解放してくれた