テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
番外編77『闇オークション』後編
『5000万ゼニーが出ました!他にいませんか!』
『主様に会いたいです…。』
『ラト、もう少し我慢して、必ず来てくれるよ。』
『あぁ。主様を信じよう。』
『主様の事だ、きっともう忍び込んでるはずだ。』
『いや、主様俺達のこと大好きだし、強行突破してきそうじゃね?』
『聡明な主様に限ってそんなこと……。』
『1億ゼニー!』
『1億ゼニー出ました!他にはいませんか!』
『チッ。こんな檻さえなければこいつらなんて……。』
『では、1億ゼニーで落札――』
と、鐘が鳴らされる、と、その時――。
『10億ゼニー!』
『この声は……。』
ドガーッ!!
扉が壊され、馬に乗って主様が現れた。
『よくも、良くもうちの執事をくだらないオークションにかけてくれたわね……。』
『え、あ、主、様?馬…』
『悪魔執事の主、何故ここに!』
『黙りなさい!うちの執事をよくもこんな目に…。』
『(*𖦹_𖦹)目が回る〜…』
『百合菜…目が回ってるな…』
『ムーちゃんもです…。』
私は馬を下りる。
ジャキッ。
『鍵を寄越しなさい。』
『だ、誰がお前の指図なんて……』
『私は今気が立ってるの。痛い思いをしたくなきゃ鍵を寄越して。』
『ひ、ひぃぃ!』
主様に圧倒され、鍵を渡す。
ガチャッ。
『みんな、大丈夫?』
『主様…。ありがとうございます。』
『馬に乗ってくるなんて…まるで白馬の王子だな。』
『みんなが捕まってるのに悠長に待ってられないもの。だから強行突破してきたわ。』
『ふふ、ほんと飽きないなぁ君は。』
『は、早く逃げましょう、このことがフィンレイ様にバレたら…』
『無駄よ。フィンレイ様似は報告済み。貴方方の貴族としての名誉も地位も、今夜で終わりね。』
私は舞台からおりる。
『私の執事に手を出したこと…精々反省する事ね。』
『っ、くそっ。』
『分かりましたか?マティアス様。うちの主様を怒らせたら怖いですよ。』
『っ……悪魔執事め……。悪魔執事だけじゃなく主まで忌々しい奴らだ…。』
こうして、闇オークション事件は解決した。
デビルズパレス 食堂
『麻里衣。執事たちから聞いたんだが馬に乗って屋敷へ飛び込んだというのは本当かな?』
『ハナマル…。』
私はハナマルを見つめる。
『いや〜主様の勇姿をフィンレイ様にも伝えた方がいいかなって。』
『全く、無茶をするね。』
『すみません……つい。』
『でも解決してよかったよ。オークションを告発してくれてありがとう。』
『いえ、私は執事の為にした迄ですから。』
『ふふ、頼もしいね。執事たちが羨ましいよ。君にそんなに慕ってもらえて。』
私は紅茶を啜る。
『フィンレイ様…。いえ、私の方こそ…みんなには世話になってばかりです。』
私はニコッと微笑む。
『ふっ。そうか。』
(主様鈍感だなぁ…)
(俺たちに対する嫉妬が垣間見えたぞ。)
めでたしめでたし…
あくねこLove💞
91
MAKO
368
コメント
1件
おおっ、主様が馬で颯爽と登場するシーン、めっちゃかっこよかった…!「よくもうちの執事を」って入ってくる瞬間、鳥肌立ったわ。10億ゼニーって額も主様らしいし、フィンレイ様とのやり取りで「執事の為にした迄」って言い切るところも好き。でも執事たちが「主様鈍感だなぁ」って苦笑いしてるの、ほっこりした😂 今回も安定の主様パワー全開で気持ち良かった!