呪鬼!らだぺん!R18はほぼないよ〜
それではどぞ〜
らだおは絵斗と2人きりの時だけぺ いんと呼びするよ!
っていう設定
(らだお視点)
ピーンポーン
「はーい」
目の前のドアが開く、
「…って、先生!?」
こいつは教え子の一人の天乃呂戊太、
「えっと…兄さんのお見舞いですか?」
「ん、そう」
今日、呂戊太の兄であり俺の同級生である天乃絵斗が熱を出したそうだ、絵斗が熱を出すと必然的に呂戊太を
学校に送り届けることができなくなる。
クラスメイトが一人減ると授業も進めづらくなるし、
いろいろと大変なのだ、だから早く絵斗には回復して
もらわなくてはいけない、だから俺が来た
…呂戊太に看病ができるとは思えないし
「こっちです、」
呂戊太に案内され、絵斗の部屋に行く
「兄さ〜ん!らだ男先生がお見舞いに来たよ〜
部屋入っていい〜?」
「………」
部屋からの返答はなかった
「寝てるんかな…?」
「絵斗〜?開けるぞ〜」
そう一言いい、俺はドアを開けた
「………」
「兄さ〜ん…?」
俺はぺいんとの口元近くに手を当て、ちゃんと呼吸をしていることを確認した、
「…大丈夫、ただ寝てるだけ」
呂戊太はほっ、と胸をなで下ろした
「そうだ、呂戊太」
俺は絵斗のためにいくつかコンビニで買ってきた
看病 グッツの中から、レンチンでできるおかゆを取り出した
「これ、レンチンでできるやつだから作るの頼んでもいいか?」
「…はい!作ってきます!」
そう呂戊太は言い、威勢よく部屋から出ていった
「………」
そーっと、起こさないようにぺいんとのおでこに手を当ててみた
「熱っ…」
人間のおでことは思えない熱を帯びている
「……つべたい…」
「あ、」
「…えっ!?らだぁ?」
ぺいんとは俺をみるなり、驚きの声をあげていた
「なんでお前がここに…?」
「あ〜…今日は早く学校終わったんだよ、だから看病しにきた」
ぺいんとはあっそ…と一言だけ言って、また布団に潜ってしまった
「ぺいんと〜1回熱だけ測れよ」
「ん〜…眠ぃ…」
と言いながらも、枕元の体温計を取って熱を測っていた
ピピピピピピ
「何度?」
「……39.2」
「うわ!やば」
おでこの熱さにも納得がいく体温の高さだ…
「ぺいんと、なんか欲しい物ある?」
「ん〜…いや…別に…」
「…とりあえず、ポカリ買ってきたから飲めよ」
ぺいんとはしばらく考えた末に小さく
「…いらない…」
と言った
「…こういう時こそ水分補給するべきなんだけどなぁ…」
「水ならさっき呂戊太から貰った…」
「…へえ」
よく見ると、ぺいんとが寝ているベットの上に緑色の液体が入ったペットボトルがある
「…これ?」
「そう…」
「…なんでこんな色に…?」
「…呂戊太が家中の風邪薬全部混ぜて作ったんだって…」
「………」
そりゃあこんな色にもなるか…と納得してしまったが、
ペットボトルの中の液体は半分以上飲まれているようだった
「………よく飲んだな…」
ドタドタと階段を駆け上がる足音が聞こえる
ガチャ!とドアが開いた
「先生!おかゆできましたよ!」
白いおわんいっぱいに湯気がたっているおかゆが入っている
「…呂戊太が作ったの?」
「うん!先生が買ってきたレトルトのやつやけどな!」
「ほんと…?!すごいじゃん!」
「えへへ…」
つくづくこの兄弟は兄弟愛がすごいな…
「…そうだ、呂戊太、これ」
カバンから呂戊太の宿題を取り出し、手渡した
「うげっ…」
「絵斗は先生が見ておくからそれ先に終わらしな、」
「はい…」
さっきとは打って変わって少ししょんぼりしながら
呂戊太は部屋から出ていった
「…って事で、おかゆあるけど、食べる?」
「……いらない」
これは意外だった、てっきり呂戊太が作った物だから喜んで完食すると思ったのに
「…ほら、ちゃんと食わないと治るもんも治らないぞ」
「………」
ぺいんとは俺との会話がめんどくさくなったのか、さっきより布団に深く潜り込んでしまった
「………」
(ここからぺいんと視点)
「な〜、ぺいんと〜」
うるさい…
「ぺいんと〜?」
………
「天乃絵斗さ〜ん?」
「だぁ〜もう!うるさいって!」
うるせぇんだよ!構ってほしいなら元気な時にしてくれよ!
「ゲホッ…ケホッ…あ゛ー 」
声を荒げたせいで喉が痛い…
「wごめんごめん、喉も痛いの?」
「そうだけど…」
会話交じりにらっだあが俺のおでこに冷えピタを貼ってくる
「それにしても…なんで風邪なんかひいたの?」
「…俺だって風邪に掛かるぐらいあるわ!」
「いや…馬鹿は風邪ひかないって言うし」
「馬鹿じゃねーし!」
ほんとこいつは何がしたいんだ…
「wほら、これ」
いつからあったのか、らっだあの手の中に錠剤がある
「え、なに?」
「風邪薬だよ、早く飲め」
「…わーったよ」
らっだあから差し出された薬と水を受け取り、味がしないようにさっと飲み込んだ
「…飲んだ?」
「うん」
「…じゃ、俺はほんとに寝るからな!もう二度と起こすなよ!」
らっだあはあ〜い、と生半可な返事をした
…そういえばこいつ仕事切り上げて俺の看病しに来てくれたんだよな
「らっだあ」
「ん?なに?」
「…ありがと」
俺はくるりとらっだあに背中を向け、深い眠りに落ちた
らっだあの頬がちょっと赤かったような気もするが、
俺は知らない!
「ハッ…」
「あ、起きた?」
らっだあが小説を読みながら俺を見ていた
「うん…」
「ぺいんと2時間ぐらい寝てたよw」
しばらく寝て、少し身体が楽になった気がする
「…そういえば呂戊太は?」
「呂戊太はご飯食べて今寝てるよ」
「そっか、」
何もすることがなくて、天井を見てみる
「熱測るか…」
枕元にあった体温計を取り、脇に挟んだ
………
ピピピピピピ
体温計の音が鳴る
「何度〜?」
「37.9、まぁまぁ下がった」
「ふ〜ん…」
グゥ~
急に俺のお腹が鳴った
「ふっ…」
「おい!笑うなよ!」
「はいはいw」
…実際、お腹は減っているのだ、だがしかしそれ以上に
喉が痛くて柔らかい食べ物であるおかゆとかでも飲み込めるかがわからないのだ
「お腹減ってんじゃん、おかゆあるから食べなよ、」
「え〜…」
「呂戊太がせっかく作ったんだよ?」
「………」
こいつは俺が呂戊太の話題を出せばすぐ食べると思ってるのだ、実際そうだけど…
「ほら、あーん 」
一口ぐらいのおかゆがスプーンに乗って差し出される
「いやちょっと待てよ…喉が痛いんだって…」
「え〜…おかゆでも?」
俺は頷いた
「でもゼリーとかないしなぁ〜…」
「そっか、」
俺はもう一回天井を見た
「仕方ない…」
らっだあがぼそっとそう言ったかと思えば、
こっち見て?と言ってくるので、らっだあの方を見た
「ん…?!」
唇に柔らかい感触がして、口の中に何か温かい物が入ってくる。
少し塩っぽくて、温かいそれがおかゆだと言う事はすぐ分かった
らっだあがこっちを見てニヤけている
「はっ…?//」
らっだあがイタズラ気に笑ったと思えば
「口移し〜」
とまるで手品の種を明かすようにそう言った
思考が追いつかなくて、しばらく口の中におかゆが留まっていた
ようやく状況を理解した脳が、ゆっくりおかゆを飲み込んだ
「……… 」
「なに?どしたの〜?」
相変わらずイタズラっぽい笑みを浮かべながらそう言った
「…お前さぁ… 」
「ん、何〜?」
「…恥ずかしいから…やめろよそういうの…」
「…ふっ」
「笑うな!」
「……あ〜もう今ので絶対熱上がったよ」
「照れてんの?かわい」
「照れるわ!」
らっだあが俺に顎クイをして、目線を合わせてくる
「…これで俺の物だね」
「……ふぁっ!?」
「w嘘だよ!反応おもしろ」
「お前が言うと冗談に聞こえないんだよ…」
完!
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