望の独り言　二冊目

『無理に子供を愛さなくてもいい』

『子供も自分と違う人間なんだから他人と無駄にぶつからないのと同じ接し方をすればいい』

叔母さんの言ってることも今なら分かるよ。それが結局は子供に他人との関わり方を教えることになるんだってさ。親が自分にやってくれてるのを真似したらまあだいたい無理せず他人と関われるようになるんだってさ。

いくら自分の子供だからって自分の思ってる通りに操ろうとしたら、そりゃ上手くいかないって。私の両親が私を育てるのを失敗したのも要するにそれだよね。

他人のことを全員愛せるわけないじゃん。でも愛してなくてもぶつからなくて済んだりするじゃん。無駄にぶつからないように関わることだってできるじゃん。

そういうことだと思うんだ。