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あの手紙今頃どうなったかな
ふとそう思ったのはあの日から約2年経った仕事部屋での事
今では漫画を描きつつ企業ポスターなのどの挿絵を担当しているイラストレーターとして働いている
一歩前進したかのように思えるが無理に穴を塞いでいるだけ
それを自分が1番理解していながらも心をいつも押し殺す
本当に少しだけどアメリカさん離れできてるかな…?
漫画を久しぶりに描いた日から朝日を見るのは怖くなくなった
それどころかアメリカさんの録音を聞かなくても情緒が落ち着いてきている気がする
日本)よかった…
だんだん薄れていくアメリカさんに寂しさを覚えたのは気の所為であってほしいそう願っ た…
だが再び出会ってしまった…いや出会わされた
きっかけはとある大手番組企業から次の企画に使うイメージキャラクターの設定を頼まれた事だった
担当者さんが言うには最近の流行りを若者のおじさんおばさん世代達合計10人程で調査して実際にやってみたり来てみたりするバラエティ番組らしい
その頃からどこか嫌な予感はしていた が本当にフラグを立ててしまうなんて…
ゲストルームに着くと取締役の方と何やらアイドルグループらしき人達と有名なベテラン芸能人達が既に待っていた
おそらくこの番組に最初に出演するゲスト達だろう
日本)失礼しまs…
嘘だ
誰か嘘だと言ってほしい…
入って最初に目に飛び込んだのは目を丸くするアメリカさんだった
その後はよく覚えていない
気づけばタクシーの中で資料を抱えて座っていた
家に戻り資料に目を通していく
▽△社〘流行り教えて!〇〇くん!〙番組企画説明件企画書
時刻・19時〜20時30分
チャンネル・8
取締役・〜
企画発案・☆〇
初回ゲスト
KОKUREN(5)[アメリカ・イギリス・中国・フランス・ロシア]
綾瀬縷々
橋塚神奈
梨里杏鈴
びっくりズ(2)[びっちゃん・くりすけ]
キャラクター・〇〇くん[司会]〘CV・スズネ〙
デザイン・JP(個人イラストレーター)
段取り
挨拶↓
KОKURENについて軽く説明↓
テーマ(初回はバレーシューズについて)↓
(CM)
街の人の声↓
軽く議論↓
(CM)
体験↓
終了↓
〘テロップ〙
日本)…まぁもう会うことはない…はず
とりあえずと思いタブレットを出して一人絵を描き始める
もしこの人生に企画書があるなら
もしこの人生にセリフがあったなら
少しは生きやすかったかな…?
そんな事を考えながら〇〇くんの制作を急ぐ