テラーノベル
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私は仕事でよく車に乗る。
車を運転する時はスニーカーを履き、目的地に着いたらパンプスに履き替える。
その日も、私は車で目的地に向かい駐車場でパンプスに履き替えようと、後部座席のドアを開けた……
やっべぇ…ストッキング忘れた……
…そう…
普段スニーカーの下には、「綿の靴下」を履いている。
スカートなら、ここで綿靴下を脱ぎ、ストッキングになってパンプスに足を滑り込ませる手はずだった。
しかし、この日は「パンツスーツだから足首しか見えないし〜」という朝の怠惰し、綿靴下だけを装備して出陣してしまったのだ。
「ええっ、どっ、どっ、どっ、どぅする!?」
私の脳内作戦会議は大パニックに陥った。
案A:近くのコンビニに走ってストッキングを買う
→ 却下。時計を見ろ。そんな時間は1秒たりともない。遅刻=即、死亡。
案B:裸足にパンプス
→ 無理!絶対に嫌だ!あの足の裏に革がペッタリと張り付く、あの独特のヌチャア…とした不快感に耐えられるほど、私の精神はタフではない。
案C:もうスニーカーのまま突撃する
→ 正気か?さすがにTPOの神様にブチ切れられる。失礼の極みだ。
かくなる上は…
頭を抱えた私は、目を閉じ断腸の思いで、
革のパンプスに靴下のまま足をねじ込んだのだ。
パッツンパッツンになるパンプス…
しかもそういう日に限って無地の黒靴下じゃなくて、ピンクの猫柄だったりする…。
「……よし、行くか」
私はスッとスーツの裾を限界まで引っ張り、猫を隠した。
コメント
1件
( ˙꒳˙ )っ(猫柄ストッキング)