「なっ、凪ちゃん、、、?」
「はい。四季凪アキラですけど?どうしたんですか。セラ夫?」
きょとんとした顔で俺に問いかける凪ちゃん。
「あっ、え、、?」
「てか、んな無防備でどこ行ってたんですか?帰りますよ」
凪ちゃんに腕を掴まれ、されるがままに歩いていく。
するとだんだん見えてくる。
木でできた小屋が。
漫画やアニメでしか見たことのない木の小屋が俺の目の前に現れている。
「ただいま」
「「おかえりー」」
そこには雲雀と奏斗がいた。
「?セラ。どうかしたの?」
「えっ、あ、、?いや、別に、、」
?自分は何を不思議に思ってたんだっけ?
「それにしてもどうしたんだ?そんな服で外に行くなんて」
「あれ?ホントだ、なんでだろ」
「はぁ、頭おかしくなりましたか?」
「なってないよ。多分」
当たり前。
これがいつもの俺等。
でも、なんでこんな生活になったんだっけ、、、?
吹雪が当たり前になっているこの世界。
いつも通りの生活。
外なんて食料調達以外に出歩かない。
山小屋でいつも通り会話して。
ご飯作ったりして。当たり前の日々を過ごしていく。
「おやすみ。みんな」
「おっ、最近セラお早めに寝るなー。おやすみ」
「「おやすみ」」
ベッドに寝っ転がり、俺は目を瞑った。
「ん、、?」
俺が目を開けば自室。
窓の奥にはいつもの都会の東京が映っていた。
「あれ?吹雪止んだ?」
いつもは吹雪の東京が晴れてるなんて有り得なかった、、、?
「何思ってんだろ俺」
東京が吹雪なんてあり得ないじゃないか、、。
「寝起きだからぼーっとしてんのかな?」
どうしたんだろ俺。と思いながら洗面をしに行った。
「最近のセラおかしくなーい?」
ランドリーにて。奏斗が放った言葉。
「わかる。なんか、、こう違う世界見てるみたい」
「たらいもですか、偶然ですね。私もです」
「え〜?」
そんなに俺おかしかっただろうか。
「なんか最近あった?」
「、、、変な夢は見るけど」
「それだね。確定で」
、、、でも内容までは覚えてないんだよな。
「まぁ大丈夫ならいいんですけど、、」
「これは大丈夫っていうのか?」
「大丈夫でしょう」
ランドリーでのいつもどおりの会話。
はしゃいで笑って、意味わかんない言葉もたまに発して、それでこそ俺等だと思う。
結局、夢だったんだ。
一時の不思議な夢。
夢にしてはリアルだったなと思うが、夢って大体そんなもんだろう。
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